完全フルオートで夜間でも明るいムービーを撮影可能なソニーの動画特化ミラーレス「VLOGCAM ZV-E1」で撮影した作例ムービーを大量公開
2023年4月にソニーから登場した動画特化カメラ「VLOGCAM ZV-E1」はフルサイズセンサーを搭載しつつ小型軽量ボディを実現しています。そんなVLOGCAM ZV-E1を借りられたので、撮影性能を検証するべく多様なシチュエーションでムービーを撮影しまくってみました。
VLOGCAM ZV-E1/E1L | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
https://www.sony.jp/ichigan/products/ZV-E1/
VLOGCAM ZV-E1は、本体重量が実測490gという非常に軽量なフルサイズミラーレスで、持ち運びながらのムービー撮影に適しています。VLOGCAM ZV-E1の詳細や外観やボタン配置は以下の記事で確認可能。今回はVLOGCAM ZV-E1にキットレンズ「FE 28-60mm F4-5.6」やリモコングリップ「GP-VPT2BT」を装着した状態でムービーを撮影しまくってみました。
フルサイズセンサー搭載なのに超コンパクトなソニーの動画特化カメラ「VLOGCAM ZV-E1」徹底フォトレビュー - GIGAZINE
まずは、「夜間の繁華街を散歩するムービー」を撮影するべく、JR大阪駅の近くにある大規模商業施設「ルクア大阪」の地下2階から上層階にある空中庭園「風の広場」まで移動しながらムービーを撮影してみました。撮影モードは露出調整やピント合わせをすべて自動で行ってくれる「おまかせオート」に設定し、4K・60fpsで撮影。明るさが大きく変動する場所を移動しながら撮影しましたが、常に最適な明るさに自動調整してくれました。また、スマートフォンなどで4Kムービーを撮影すると「再生中はキレイだけど、一時停止すると被写体がボンヤリ」という問題に直面しがちですが、VLOGCAM ZV-E1で撮影した映像はどの場面で一時停止しても被写体をクッキリ確認できます。
フルサイズミラーレス「VLOGCAM ZV-E1」で撮影したルクア地下2階~空中庭園「風の広場」までの散歩ムービー【レビュー】 - YouTube
続いて、歩きながら撮影した場合のブレ補正性能を確かめるために、広大な梅田の地下街を約1km歩きながら撮影してみました。ジンバルなどは使わずにリモコングリップ「GP-VPT2BT」を右手で握りながら撮影しています。ムービーを再生すると「小刻みで不快な揺れ」はかなり抑えられているものの、足を一歩踏み込むたびにカクッカクッと小さな揺れが発生していることが分かります。「何気ない日常シーン」感を出したい際などは適度な揺れが欲しいですが、揺れを抑えた滑らかな映像を撮影したい場合はジンバルなどを準備する必要があります。
動画特化カメラ「VLOGCAM ZV-E1」で撮影した梅田の地下街を移動するムービー【レビュー】 - YouTube
「食事中の手元」を撮影したムービーが以下。暖色系の照明が使われた店内でも自動的にホワイトバランスが適切に調整されます。しかし、最短撮影距離0.3m~0.45mのキットレンズ「FE 28-60mm F4-5.6」で撮影した結果、「座りながら手元を撮影すると、被写体が近すぎてピントが合わない」という問題が発生してしまいました。「座りながら手元を撮影」という用途に使いたい場合は、最短撮影距離の短いレンズを用意する必要があります。
ソニーのカメラ「VLOGCAM ZV-E1」&「FE 28-60mm F4-5.6」で撮影した食事シーン【レビュー】 - YouTube
以下のムービーは、走行中の自動車の助手席に座りながら前方を撮影したムービーです。「おまかせオート」で撮影するとフロントウィンドウの雨粒にピントが奪われてしまうので、マニュアルフォーカスに切り替えて前方にピントを固定して撮影しました。「車のヘッドライトや街灯が光る夜の路上」という明るさ調整の難しいシーンですが、道路・電灯・建物など明るさの異なる被写体をすべて余さず記録できています。ただ、車内のAC電源から給電しつつ4K60fpsで撮影した結果、13分26秒で高温警告が出て録画が強制終了されてしまいました。
「VLOGCAM ZV-E1」で新御堂筋を走行する車内から撮影しながら南下するムービー【レビュー】 - YouTube
続いて、AC電源との接続を切ってバッテリー駆動で動作させつつ1080p・60fpsで撮影したところ、12分28秒で高温警告が表示されて録画が終了しました。梅田の地下街を歩きながら撮影した際は4K・60fpsで16分50秒撮影し続けても高温警告は表示されなかったので、「風が通らない車内」という条件が高温化を引き起こしていると思われます。撮影時の気温は14度だったので、もっと暑い時期には撮影可能時間がさらに短くなる可能性があります。
「VLOGCAM ZV-E1」で新御堂筋を走行する車内から撮影しながら北上するムービー【レビュー】 - YouTube
実際に「VLOGCAM ZV-E1」を使って多様な条件でムービーを撮影した結果、「おまかせオート」に頼りっぱなしでもほとんどの条件で露出やピントを適切に調整してくれました。ただし、風の吹いていない環境では高温による強制終了が発生するので注意が必要です。ちなみに、バッテリーは満充電状態から4K・60fpsムービーを合計16分&1080p・60fpsムービーを合計30分撮影した時点で54%残っていました。バッテリーは他のソニー製カメラと共通の「NP-FZ100」を採用しているので、ムービーを長時間撮影したい場合はNP-FZ100を複数個用意しておくことを推奨します。
なお、VLOGCAM ZV-E1とFE 28-60mm F4-5.6がセットになったレンズキットは、Amazon.co.jpでAmazon公式から税込32万9000円で販売されています。
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また、GP-VPT2BTは記事作成時点ではAmazon.co.jpでAmazon公式から税込1万2901円で販売されています。
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