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「インディ・ジョーンズ」第5作目にはAIの力で若返ったハリソン・フォードが上映時間のほぼ5分の1にわたり登場する


1981年に第1作目が公開された人気アクションアドベンチャームービー「インディ・ジョーンズ」の第5作目「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」が、2023年6月30日に全世界同時公開されます。さまざまな困難に出くわす考古学者のインディアナ・ジョーンズが人々の前に登場してからおよそ40年、演じるハリソン・フォードも御年80歳と高齢になりましたが、最新作ではAIの力を借りて若き日のインディアナ・ジョーンズを再現していることが話題となっています。

'Indiana Jones 5' will feature a de-aged Harrison Ford for the first 25 minutes
https://www.engadget.com/indiana-jones-5-will-feature-a-de-aged-harrison-ford-for-the-first-25-minutes-103553183.html


James Mangold talks de-aging Indiana Jones for a 25-minute Dial of Destiny opening sequence | GamesRadar+
https://www.gamesradar.com/indiana-jones-5-deaging-harrison-ford-dial-of-destiny/

Indiana Jones 5’s Opening Sequence De-Ages Harrison Ford To Original Trilogy Indy – Exclusive | Movies | Empire
https://www.empireonline.com/movies/news/indiana-jones-5-opening-sequence-de-ages-harrison-ford-exclusive/

「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」では、およそ25分にわたり、30代のインディ・ジョーンズが登場します。30代のインディ・ジョーンズは現代のハリソン・フォードが演じており、見た目をAIの力で若返らせているそうです。若返ったハリソン・フォードが登場するシーンは、映画の冒頭で見ることができるとのこと。


この若返りにはディズニーの「フェイス・リエイジング・ネットワーク(FRAN)」が使用されていると伝えられています。2022年12月に発表されたこの技術では、俳優の顔を若返らせたり、老けさせたりすることが可能なことがアピールされていました。

ディズニーが映像中の俳優の顔を「自由自在に老けさせたり若返らせたりするAI」を開発 - GIGAZINE


FRANをインディ・ジョーンズで活用するためにはハリソン・フォードの若い頃の映像が必要だったため、製作元であるルーカスフィルムのアーカイブから過去の映像が引っ張り出されてきたとのこと。過去の映像に加えて現在のハリソン・フォードの映像も撮影されましたが、これについて本作の監督を務めたジェームズ・マンゴールドは「ハリソン・フォードは若者のような機敏さで演技をした」と評価しています。


若返ったハリソン・フォードが映画に登場するということは予告編からも明らかになっていましたが、その登場時間が映画全編のほぼ5分の1の長さになるということが、マンゴールド監督へのインタビューから明らかになっています。

マンゴールド監督はFRANについて「撮影プロセスにおける遅延を節約するのに役立った」と評価。「信じられないような技術でした。私は25分間のオープニングを撮影することに集中しましたが、その目的は、観客に『懐かしいもの』を存分に味わってもらうことでした」と述べています。


FRANを体験したハリソン・フォードはニュースメディアのEMPIREに対し「ちょっと不気味だった。どう動くのか知りたくもないけど、動くんだ」「若くありたいとは思わないし、年齢を重ねたことをうれしく思う」と語りました。

ルーカスフィルムは映像製作に積極的にAIを取り入れており、以前にも映画「スター・ウォーズ」シリーズに登場するキャラクター「ダース・ベイダー」の声をAIで再現するプロジェクトを進めていることが伝えられています。

ダース・ベイダーの声をAIが引き継ぐことに - GIGAZINE

by Juanky Pamies Alcubilla

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in 映画, Posted by log1p_kr

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