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「Google グループ」はGoogleから放置されており、ただ死にゆくのみであるという指摘


Googleが無料で提供しているコミュニケーションサービス「Google グループ」は、ディスカッションのためのコミュニティ構築に使われたり、メーリングリストとして使われたりしています。ソフトウェアエンジニア向けのコンサルタントとして働いているアンドリュー・ヘルワー氏は、Google グループの基本的な機能に問題があることを指摘し、その原因や対策について詳しく論じています。

Google Groups has been left to die -
https://ahelwer.ca/post/2023-03-08-google-groups/


Google グループが抱える問題は、既読・未読の表示が不安定で読んだはずのスレッドや自分自身の投稿までもが未読としてマークされてしまうこと、グループに送信したメッセージが自動的に削除される場合があること、検索システムに不具合があることなど多岐にわたります。

加えて、等幅フォントが崩れてしまっているため、コードのサンプルを読むのが格段に難しくなっているそうです。

Google グループはヘルワー氏にとって標準的なコミュニティウェブサイトであり、ヘルワー氏が知っているいくつものコミュニティがGoogle グループを使っているそうです。これらのコミュニティは構築するのに時間がかかり、多くのウェブサイトがGoogle グループのコミュニティや特定の回答へのリンクを張って活用していることから、コミュニティがGoogle グループを手放すには相当のコストがかかることが考えられます。

Google グループは2009年にスパム問題が勃発し、このとき早くも「Google グループは死んだ」という評価が下されていました。ヘルワー氏は「Google グループはまだGoogle Graveyardに名を刻んでいないものの、間もなく終わりを迎えるでしょう」と評しています。


なお、Googleはこれまでにも音楽サービスの「Google Play Music」やクラウドゲームサービスの「Stadia」など、数多くのサービスを立ち上げては終了させてきました。失われた数々のサービスを惜しむため、Googleの社屋内には「終了したサービスの墓場」が登場したこともあります。

Google社屋に「終了したGoogleサービス」の墓が本当に登場 - GIGAZINE


Googleのコミュニケーション向けサービスといえば、2019年に利用不振を理由として「Google+」がサービス終了しています。

Google+の閉鎖が2019年4月2日に決定、シャットダウンまでのタイムスケジュール公開 - GIGAZINE


Google クラウドのようなサービスを使い続けることの是非について、ヘルワー氏は「Google グループを使うということは、長く続くオープンソース・ソフトウェアプロジェクトのコミュニティを自分がコントロールできないインフラで構築してはいけないという昔からの教訓に反しているのは明らかです」と判断し、代替サービスを使うよう勧めています。

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in ネットサービス, Posted by log1p_kr

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