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イランで女子学生を狙った毒物事件が連続発生、50以上の学校が襲撃され被害状況ムービーがSNSで大量公開される


女性の権利侵害が指摘されるイランでは、2022年11月頃から女性が通う学校を狙った毒物事件が相次いで発生していました。2022年3月4日頃からは毒物事件の派生頻度が急激に高まり、50以上の学校が被害に遭ったことが報じられています。

Iran says suspected schoolgirl poisonings occurred in more than 50 schools | PBS NewsHour
https://www.pbs.org/newshour/world/iran-says-suspected-schoolgirl-poisonings-occurred-in-more-than-50-schools

アメリカのニュースメディア「PBS」によると、2022年11月にシーア派の聖地「コム」で毒物による中毒症状が確認されて以降、イランでは女子学生が通う学校を狙った毒物事件が多発しているとのこと。毒物事件の発生頻度は2022年3月4日頃から急激に高まり、記事作成時点までに50以上の学校で被害が確認されました。被害に遭った学校はイランの全31州のうち20州に点在していることから、組織的な犯行の可能性もあります。

SNS上には、毒物による被害状況を記録したムービーが多数登校されています。以下のムービーは、テヘラン州シャフリヤール群の女子校で撮影されたものとのこと。


ギーラーン州のラーヒージャンに位置する病院で撮影されたムービー。病院関係者が酸素ボンベを運ぶ様子も映っています。


毒物事件が発生した学校に詰めかける保護者たち。


女子校だけでなく、男子校も襲撃されたことが報告されています。


PBSによると、2022年11月以降に毒物の被害に遭った子どもの数は400人にのぼるとのこと。一方で、イラン国営メディアはSNS上に投稿されている「足や腹部の痛み、目まいなどの症状を訴えるムービー」について「ヒステリックな反応だ」と報じています。

イラン政府は、記事作成時点では「子ども2人が慢性疾患のため入院した」と発表しているのみで、重篤な症状や死亡者の確認は報告されていません。

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in メモ, Posted by log1o_hf

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