ネットサービス

Google画像検索がデフォルトで「ポルノ・暴力・流血」関連画像にぼかしをかけるよう仕様を変更


2023年2月7日のセーファーインターネットデーに、Googleはセキュリティとプライバシーに重点を置いたさまざまな取り組みを紹介しました。この中で、Google画像検索がデフォルトでポルノ・暴力・流血関連の画像にぼかしをかけるよう仕様を変更することが明らかになっています。

Creating a safer internet for everyone
https://blog.google/technology/safety-security/creating-a-safer-internet-for-everyone/

Google will soon default to blurring explicit image search results
https://arstechnica.com/gadgets/2023/02/google-will-soon-default-to-blurring-explicit-image-search-results/

Google will soon blur explicit images by default in search results - The Verge
https://www.theverge.com/2023/2/7/23589012/google-safesearch-blur-explicit-images-online-safety

2月7日のセーファーインターネットデーに、Googleは同社が行っているさまざまなオンラインセキュリティやプライバシー関連の取り組みを発表しました。Googleは国際選挙制度財団(IFES)との新しいオンラインセーフティパートナーシップを発表し、リスクの高い個人を世界中で保護することを約束しています。また、Defending Digital Campaigns(DDC)との継続的なパートナーシップを拡大し、リスクの高い個人に10万個以上のTitanセキュリティキーを無料で提供することを発表しました。さらに、グローバルオンラインセーフティサポートを促進するために、Impact Amplifier Africa Online Safety Fundに新たに100万ドル(約1億3000万円)の助成金を提供することも発表しています。

この他、Googleはオンラインセーフティツールに関するアップデートも発表。Googleは保護者が子どものオンラインアクティビティを監視したり、利用時間を制限したりすることができるように、ファミリーリンクなどのツールを提供しています。これらを使えば子ども用のGoogleアカウントでセーフサーチを有効化することが可能で、これによりGoogle検索で表示される「露骨な表現を含むコンテンツ」などを検索結果から除外することができます。このセーフサーチに関する仕様が変更され、セーフサーチを有効化していないユーザーではデフォルトでGoogle画像検索で表示される「露骨な表現の画像」にぼかしがかかるようになることが明らかになりました。

実際の検索結果は以下のようになり、露骨な表現の画像は赤枠部分のようにぼかしがかけられるようになります。この設定はセーフサーチの管理画面から変更でき、デフォルトではここが「Blur(ぼかし)」となります。なお、「Filter(フィルター)」を選択すると露骨な表現の画像が検索結果に表示されなくなり、「Off(オフ)」を選択するとあらゆる画像がぼかしなしで表示されるようになります。


Google検索のコンテンツポリシーでは「露骨な性的描写を含むコンテンツ」や「暴力的または残虐なコンテンツ」は禁止されているため、ポルノ・暴力・流血関連の画像にぼかしがかかるようになるようです。

あらゆるユーザーがデフォルトで露骨な表現の画像にぼかしがかかるようになり、Googleアカウントを自身で管理できる年齢になった場合、アカウントにログインしてぼかし設定をオフにするなどの変更が可能となります。Googleは国ごとにアカウントを自身で管理できる年齢を設定していますが、Ars TechnicaやThe Vergeといったメディアは「18歳未満のユーザーがアカウントにログインしている場合、自動でセーフサーチのフィルターがオンになるので検索結果に露骨な表現の画像が表示されなくなります」と記しています。

海外メディアのThe VergeがGoogleの広報担当者に問い合わせたところ、「あなたのアカウントが親、学校、管理者に監視されていない限り、セーフサーチ設定はいつでも変更できます」というコメントが返ってきたそうです。

なお、Google画像検索で露骨な表現の画像にデフォルトでぼかしがかかる仕様変更は、「今後数カ月以内に実施される」とのことです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Google検索の精度を上げるために「“”」を使う方法について公式が解説 - GIGAZINE

Googleの画像で検索サービス「Google レンズ」に検索ワードの併用が可能な「マルチサーチ」が実装 - GIGAZINE

「Google検索は死んでいる」という指摘 - GIGAZINE

無料で使える画像をGoogle画像検索で簡単に探せる機能がアップデートで追加される - GIGAZINE

in ネットサービス, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.