世界最小クラスの消火器はどのように動作するのか15万FPSで撮影したスローモーション映像
大きさわずか2cmで世界最小の消火器だという「E-Bulb」は、電子機器の火災を防ぐために用いられます。実際に動作するところを見る機会はほとんどありませんが、いざ動作するとどのようなことが起きるのか、YouTuber「The Slow Mo Guys」が実験して15万FPSで撮影したスローモーション映像を公開しています。
Tiniest Exploding Fire Extinguisher at 150,000FPS - The Slow Mo Guys - YouTube
YouTuber「The Slow Mo Guys」のGav氏とDan氏。
消火器談義からDan氏が取り出した「E-Bulb」に驚くGav氏。なお、E-Bulb公式サイトでは「消化剤入り回路遮断器」とも表現されていて、そちらのほうが正確かも。
撮影にはハイスピードカメラ・Phantom TMX 1750を使用。撮影速度はフルフレームで秒間7万6000コマ、セグメントフレームで秒間175万コマ。
E-Bulbを動作させるための簡易装置。ペーパータオルにエタノールを染み込ませたものに着火。
そして、E-Bulbを近くにセット。
E-Bulb動作直前の時点ではケースの左下のライトが点灯し、導電状態であることを示しています。
破裂音とともに火が消え、ケース左下のライトが消えました。これは、E-Bulbに導電性コーティングが施されていて、通常時は電気を流しますが、火災時には破裂して電気の供給を止めることを示したもの。
正面から撮影したスローモーション映像。
E-Bulbがはじけ飛んでいるのがわかります。構造としては、ガラスアンプルに無毒な消化剤を詰めたものなので、動作時にはシンプルに割れるだけです。
うまく炎を撮影するのが難しく、苦戦するThe Slow Mo Guys。なんとかケース外に壁を立てて風を遮りつつ、うまく炎が見えそうな環境を作り、15万FPSでの撮影を実施。秒間15万フレームは、実時間の6000倍に相当するとのこと。
E-Bulbの前を炎がゆらめき、温度が135度から165度の間で弾けます。
弾けると、炎がまるでE-Bulbのほうに吸い込まれるように動くのがわかります。
その後、割れたE-Bulbの上方に揺らめきがみえます。これは熱か蒸気の拡散と考えられます。
数々のスローモーション映像を撮影してきたThe Slow Mo Guysですが、炎の動きがはっきりと見えるように撮影するのはなかなか難しかったようです。
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