IntelのCPU「Core i9-13900T」は前世代と比べて最大15%高速かつ消費電力が半分以下というベンチマーク結果

Intelは、2023年1月3日に第13世代インテルCoreプロセッサーの「Core i9-13900T」を発売しました。そんなCore i9-13900Tと前世代のフラッグシップCPU「Core i9-12900K」のベンチマーク比較結果が海外メディアのWccftechによって公開されています。
Intel Core i9-13900T CPU Benchmarks Show Faster Than 12900K 125W Performance at 35W
https://wccftech.com/intel-core-i9-13900t-cpu-benchmarks-show-faster-than-12900k-125w-performance-at-35w/
Core i9-13900TとCore i9-12900Kのスペックを比較するとこんな感じ。Core i9-13900TはCore i9-12900Kよりもコア数およびスレッド数で、Pコア・Eコア共にベース周波数が大幅に減少しています。またCore i9-12900Kの最大消費電力は241Wですが、Core i9-13900Tの最大消費電力は106Wと、Core i9-12900Kから半分以下の消費電力に抑えられています。
モデル | Core i9-13900T | Core i9-12900K |
コア数(Pコア・Eコア) | 24(8・16) | 16(8・8) |
スレッド数 | 32 | 24 |
L3キャッシュ | 32MB | 30MB |
Pコアのターボ周波数 | 最大5.1GHz | 最大5.1GHz |
Eコアのターボ周波数 | 最大3.9GHz | 最大3.9GHz |
Pコアのベース周波数 | 1.1GHz | 3.2GHz |
Eコアのベース周波数 | 800MHz | 2.4GHz |
内蔵GPU | Intel UHD Graphics 770 | Intel UHD Graphics 770 |
PCleレーン | 20 | 20 |
ベース消費電力 | 35W | 125W |
最大ターボ消費電力 | 106W | 241W |
希望小売価格 | 549ドル(約7万円) | 589ドル(約7万5000円) |
Wccftechは、これらのCPUをASUS製マザーボード「TUF GAMING B660M-PLUS D4」に搭載し、64GBのDDR5メモリと組み合わせてベンチマークテストを行っています。
Geekbench 5を実行した結果が以下。Core i9-13900Tはシングルスレッドテストで2178点、マルチスレッドテストで1万7339点を記録しました。一方で、Core i9-12900Kはシングルスレッドテストで1901点、マルチスレッドテストで1万7272点を記録しており、Core i9-13900TはCore i9-12900Kに比べ、シングルスレッドで最大15%、マルチスレッドでわずかに処理性能が向上しています。

過去のモデルのシングルスレッドテストのスコアを並べた図が以下。Core i9-13900TとCore i9-12900Kのスコア差は277ですが、その間にはAMD Ryzen 5 7600XやIntel i9-13900などのCPUが存在していることが確認できます。

マルチスレッドテストのスコアはこんな感じ。Core i9-13900TとCore i9-12900Kのスコアがかなり肉薄していることが確認できます。

Wccftechは「Core i9-12900Kと比べて消費電力が半分以下に抑えられているCore i9-13900Tの方がより高速であることは非常に印象的です」と述べています。
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in ハードウェア, Posted by log1r_ut
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