小さなGoPro「GoPro HERO11 Black Mini」の撮影性能は「GoPro HERO11 Black」と同等なのか徹底検証してみた
2022年11月に登場した小型アクションカメラ「GoPro HERO11 Black Mini」は、従来のGoProより小型なボディに「GoPro HERO11 Black」と同等のムービー撮影性能を備えていることがアピールされています。そんなGoPro HERO11 Black Miniが編集部に届いたので、外観チェックに続いてブレ補正性能や画角調整範囲などを徹底検証してみました。
GoPro HERO11 Black Mini (小型アクションカメラ)
https://gopro.com/ja/jp/shop/cameras/hero11-black-mini/CHDHF-111-master.html
GoPro HERO11 Black Miniは、小型ボディでありながらGoPro HERO11 Blackと同じく1/1.9インチの比較的大きなセンサーを備えたアクションカメラです。GoPro HERO11 Black Miniの詳細な外観やGoPro HERO11 Blackとの外観比較は、以下のリンク先で確認できます。今回は、実際にGoPro HERO11 Black Miniでムービーを撮影して、ブレ補正性能や画角調整機能を徹底検証してみます。
あのGoProの小型軽量モデル「GoPro HERO11 Black Mini」が届いたので「GoPro HERO11 Black」と外観を比較してみた - GIGAZINE
・目次
◆1:ブレ補正性能
◆2:画角の変更&水平維持機能
◆3:水中撮影も可能
◆4:GoPro HERO11 Blackとの比較
◆1:ブレ補正性能
GoPro HERO11 Black Miniには、GoPro HERO11 Blackと同じく強力なブレ補正機能「HyperSmooth 5.0」を搭載しています。ブレ補正機能の効き具合はオフ・オン・ブースト・AutoBoostの4段階から選択可能です。
GoPro HERO11 Black Miniを頭にマウントして自転車に乗ってみたムービーが以下。ブレ補正機能をオンにすると、ブレがほとんど気にならないレベルにまで低減されつつ、「自転車で移動している」ということが伝わるわずかな揺れが残っています。それに対して、ブーストやAutoBoostに設定するとアクション感は皆無になり、滑らかに景色を楽しむ用途に向いた映像に仕上がりました。
「GoPro HERO11 Black Mini」のブレ補正性能を自転車に乗って検証してみた - YouTube
次に、自転車をよりもブレの大きなアクションでのブレ補正性能を検証するべく、GoPro HERO11 Black Miniを頭にマウントして階段をダッシュで上り下りしてみました。ムービーを再生すると、階段ダッシュという非常にブレの激しいアクションでも問題なくブレを抑えられていることが分かります。
「GoPro HERO11 Black Mini」のブレ補正性能を階段ダッシュで検証してみた - YouTube
◆2:画角の変更&水平維持機能
GoPro HERO11 Black Miniでは、画角をリニア・広角・SuperView・HyperViewの4段階で調節できます。それぞれの画角設定で撮影可能な範囲を確かめるべく、以下のようにGoPro HERO11 Black Miniを固定して同じ場所から複数の画角で撮影してみました。
ただし、GoPro HERO11 Black Miniは写真撮影に対応していないので、以下の画像はムービーから切り取ったものです。
まず、画角をリニアにして撮影した景色が以下。
広角。両サイドに写る建物に着目すると、かなり撮影範囲の差がよくわかります。
SuperViewはこんな感じ。
そしてHyperViewが以下。横方向の撮影範囲はSuperViewと同一で、縦方向の撮影範囲が広がっているようです。
GoPro HERO11 Black Miniには、GoPro HERO11 Black Miniをどれだけ傾けても水平を維持できる水平ロック機能も搭載されています。水平ロック機能がどんな機能なのかは、以下のムービーを再生すると一発で理解できます。
「GoPro HERO11 Black Mini」の水平ロック機能はこんな感じ - YouTube
◆3:水中撮影も可能
GoPro HERO11 Black Miniは10mまでの防水性能を備えており、専用ハウジングなどを装着せずとも水中撮影を行えます。実際にGoPro HERO11 Black Miniを水中に突っ込んでみたムービーが以下。ただし、スマートフォンと連携している場合は水中に入れた瞬間にスマートフォンとの接続が途切れてしまいます。
小型アクションカメラ「GoPro HERO11 Black Mini」で水中を撮影してみた - YouTube
◆4:GoPro HERO11 Blackとの比較
上述の通り、GoPro HERO11 Black MiniにはGoPro HERO11 Blackと同じ大きさのセンサーが搭載されています。手振れ補正性能や画角の設定範囲などを検証した結果、ムービーの撮影性能はGoPro HERO11 Blackと同等であることが確認できました。比較対象であるGoPro HERO11 Blackのムービー撮影性能は、以下の記事で検証しています。
GoPro HERO11 Blackの「超強力ブレ補正」や「何が何でも水平を保ち続ける機能」の性能を徹底検証してみた - GIGAZINE
GoPro HERO11 Black MiniとGoPro HERO11 Blackの大きな違いは、タッチ式ディスプレイの有無です。GoPro HERO11 Black Miniにはタッチ式ディスプレイが搭載されておらず、撮影設定の変更はスマートフォンと接続して行うか、「2個のボタンをポチポチ押しながら設定」という方法で行う必要があります。このため、GoPro HERO11 Black Miniは常にスマートフォンと連携して使うか、「あらかじめ撮影設定を済ませて、現場では録画ボタンしか押さない」といった使い方がオススメです。
GoPro HERO11 Black Miniは、天面に現在の設定やバッテリー残量を表示するスクリーンが搭載されています。このスクリーンが意外と便利で、胸にマウントして撮影する際は下方向をみるだけでバッテリー残量をサクッと確認できました。
GoPro HERO11 Black Miniの最大の特長は本体サイズが小さいことですが、GoProシリーズを使う際は単体で使うことはほとんどなく、グリップやマウンターに接続して使うのが一般的です。このため、実際の使用状況で小型ボディの恩恵を感じる場面はほとんどありませんでした。また、小型化によってバッテリーが内蔵式になってしまい、バッテリー交換が不可になったのも長時間撮影の際に気になるポイントです。
価格に着目すると、GoPro HERO11 Black Miniは公式サイトで税込5万8000円、GoPro HERO11 Blackは公式サイトで税込7万2000円で、GoPro HERO11 Black Miniの方が1万4000円安価です。まとめると、GoPro HERO11 Black Miniは「撮影設定を頻繁に変更することはないのでタッチ式ディスプレイはなくてもOK」「短時間のムービー撮影がメイン」「なるべく安価にGoProを使いたい」という人にオススメのモデルと言えます。
GoPro HERO11 Black Mini (小型アクションカメラ)
https://gopro.com/ja/jp/shop/cameras/hero11-black-mini/CHDHF-111-master.html
GoPro HERO11 Blackアクションカメラ (防水 + ブレ補正)
https://gopro.com/ja/jp/shop/cameras/hero11-black/CHDHX-111-master.html
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