ハードウェア

AppleのAR/VRヘッドセットの出荷は「ソフトウェア関連の問題」により以前に見積もられていた2023年第2四半期から2023年下半期まで遅れる可能性大


AppleがAR(拡張現実)・VR(仮想現実)用ヘッドセットをリリースするとウワサされており、M1 Pro相当の性能を持ち、すでにヘッドセット専用OSが「xrOS」と名付けられているなど、着々とリリースが近づいていることをうかがわせる報道が続いています。しかし、ソフトウェア関連の問題が原因となり、2023年前半に予定されていたヘッドセットの出荷が2023年後半に延期したと、Apple製品の情報に詳しいアナリストのミンチー・クオ氏が明らかにしています。

Report: Apple Headset faces more delays due to software
https://9to5mac.com/2022/12/04/apple-headset-delays-continue-software/

Software issues reportedly delay Apple headset until second half of 2023 - SiliconANGLE
https://siliconangle.com/2022/12/04/software-issues-reportedly-delay-apple-headset-second-half-2023/

AppleのAR/VRヘッドセットは2022年末から2023年初頭に発売されると報じられていました。

AppleのAR-VRヘッドセットがついに2022年末か2023年に登場との報道 - GIGAZINE


しかしクオ氏の調査によれば、AppleのAR/VRヘッドセットの出荷スケジュールは、ソフトウェア関連の問題によって早くても2023年第2四半期(4月~6月)にまで遅れる可能性があるとのこと。

(6/8)
My latest survey indicates that the mass shipment schedule of Apple's MR headset may delay to 2H23 because of software-related issues (vs. the previous estimate of 2Q23).

— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo)


AR/VRヘッドセットを構成する部品の出荷スケジュールが2023年前半、あるいは2023年第2四半期である可能性が高く、最終的な製品の出荷スケジュールも延期されるため、クオ氏は出荷台数は50万台未満になると予想しており、市場のコンセンサスである80万台~120万台よりも圧倒的に少なくなるとみています。また、出荷台数を絞ったことで、レンズやカメラモジュールなどを生産するサプライヤーの売り上げにも大きな影響が出るとクオ氏は指摘しています。

(7/8)
The mass shipment schedule of components is still likely 1H23/2Q23, but due to postponed mass shipment schedule of the end product, Apple MR headset shipment forecast in 2023 will likely be less than 500k units, which is lower than the market consensus of 800k-1,200k units.

— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo)


2023年1月に新製品としてAR/VRヘッドセットが発表されるとウワサされていたものの、発表から製品を出荷するまでに時間が大きく空くとプロモーションに悪影響を及ぼすため、製品発表自体もさらに延期されてしまったとのこと。今後発表がいつになるのかは不明です。

(8/8)
It still needs to be determined whether the media event schedule (previously estimated in January 2023) will also delay, but usually, if the time frame between the media event and end product mass shipment is too long, it's detrimental to promotion and sales.

— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo)


Apple関連ニュースサイトの9To5macは「VRデバイスはMetaのような企業がすでに市場で競争しているため、Appleが独自のAR/VRハードウェアで強力なスタートを切る必要があるのは明らかです。また、Appleは延期している間に他のプラットフォームでARやVRの新しい機能をテストし続け、商品化できるかどうかを検討する価値があると思います。ユーザーはAR・VR技術でどんなことができるのかチェックすることができ、開発者はヘッドセットが実際に発売される前に開発キットなどで技術を試すことができます」と述べています。

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in ハードウェア, Posted by log1i_yk

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