メモ

KFCがユダヤ人襲撃事件「水晶の夜」を祝うメッセージを投稿してしまう


日々設定されている何かの記念日に合わせて「○○の記念日はこれを食べてお祝いしよう!」という宣伝が行われるのは、食品業界ではよく見かけますが、ケンタッキーフライドチキン(KFC)が、1938年に起きた「水晶の夜」事件を祝うかのようなメッセージを投稿し、謝罪する事態が発生しました。

KFC apologizes after accidental Kristallnacht 'treat yourself' message - The Jerusalem Post
https://www.jpost.com/diaspora/antisemitism/article-721945

ドイツ・ベルリン在住のLEVINSKY(djlevinsky)氏がツイートした画像は、KFCのアプリからの通知で、「Reichspogromnacht記念日、カリカリのチキンと一緒にとろとろのチーズを堪能してください。KFCチーズで!」という旨のメッセージが表示されています。

@KFCDeutschland Nein ich möchte keinen zarten Cheese zu meinem knusprigen Chicken am #9november pic.twitter.com/Ikwy5TKa5S

— LEVINSKY (@djlevinsky)


「Reichspogromnacht(ライヒスポグロムナハト)」は直訳すると「帝国虐殺の夜」で、1938年11月9日から11日にかけて起きたユダヤ人襲撃事件のことを指します。このとき、ユダヤ人商店が襲われてガラスが散乱したことから「Kristallnacht(クリスタルナハト:水晶の夜)」とも呼ばれます。その内容から、決して「KFCを食べてお祝いする」ようなものではないのは明らか。

ユダヤ人団体・名誉毀損防止同盟(ADL)のアソシエイトディレクターであるダリア・グリンフェルド氏はこのツイートを引用し、「恥を知りなさい」と厳しい言葉で非難しています。

Wie daneben kann man eigentlich sein an #Reichspogromnacht, @KFCDeutschland (@kfc )?! Schämt euch! https://t.co/nJvE15Nn0X

— Dalia Grinfeld (@DaliaGrinfeld)


KFCによると、メッセージ作成は国の行事を含むカレンダーと連動した半自動のプロセスで行われていて、社内の審査が不十分だったために、承認されていない通知が共有されることになったとのこと。ミスについては「明らかに間違ったもので、無神経で容認できない」として、「このような問題が二度と起きないよう、プロセスの検証を行い、検証完了まではアプリの通信を停止します」と述べました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ナチスが2万人のニューヨーカーを熱狂させた1939年の映像を使った反ナチスCMが「ふさわしくない」として排除される - GIGAZINE

80年前に沈没したナチスの軍艦が有毒化学物質で海を汚染し続けている - GIGAZINE

89歳の「ナチスばあちゃん」がホロコースト否認で禁錮2年を言い渡されて行方をくらますも逮捕される - GIGAZINE

「ナチス」の語をSlackで使ったユダヤ人従業員を解雇した件でGitHubが謝罪 - GIGAZINE

in メモ, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.