SEGAがPDA用OS「Palm OS」向けに開発した幻のゲームをPDAで実行した猛者が現る
2002年にSEGAがPalm OS用に作成したゲーム「Triangle Magic」および「Borkov」を発掘し、エミュレーターで実行した人物が登場しました。
Recovered: Forgotten SEGA Exclusives on Palm OS I Get Info
https://blog.gingerbeardman.com/2019/04/24/recovered-forgotten-sega-exclusives-on-palm-os/
2002年3月28日、SEGAがPDA用の「Palm OS」向けに開発したゲームソフトのデモを行いました。このデモで使用されたのが「Triangle Magic」と「Borkov」で、デモから数日間はセガの特設サイトから無償でダウンロードできたそうです。
そのゲームを見つけだしたというのがAppleでテクノロジー・エバンジェリストとして働いていたというマット・セプトン氏です。セプトン氏はある日購入した製品に付属していたウェブサイトのURLが上記のゲームに言及したものだと知り、検索をかけたものの、特設サイトはすでに閉鎖済みでした。
セプトン氏がさらに調べた結果、ドイツのソフトウェアダウンロードサイトであるchip.deで100個強の「Triangle Magic」と「Borkov」のPRCファイルを発見したとのこと。
次にセプトン氏はPalm OSのエミュレーターである「Mu」と、Palm OSを実行する携帯端末「Sony CLIÉ SJ22」を使い、2つのゲームを実行することに成功したそうです。
セプトン氏が共有したTriangle Magicの画像が以下。スタイラスペンを使って三角形をマスに配置し、ボールをゴールに導き、途中でコインを集めるのが目的のゲームです。セプトン氏は「これは今となってはかなり親しみを感じます。似たようなコンセプトのゲームをいくつか覚えています」とコメントしました。
Borkovはこんな感じ。ハードウェアボタンまたはスタイラスペンを使い、画面下部の太った男性に、目的の形になるようチョコレートの塊を食べさせるゲームだそうです。
なお、Triangle MagicとBorkovはPalmについての情報が集約されたファンサイト「PalmDB」からダウンロードできます。
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