ハードウェア

発表会現地での「Pixel Watch」使ってみたよレポートまとめ


2022年10月6日に開催されたGoogleの新製品発表イベントにおいて、Googleにとって初めての純正スマートウォッチ「Pixel Watch」の詳細が明らかにされました。2022年10月13日発売予定のこの製品ですが、一足先に実機に触れた多数の海外メディアがレビューを投稿しています。

Googleはスマートウォッチ向けOSの「Watch OS」を開発してスマートウォッチ市場へ参入していましたが、スマートウォッチというハードウェアそのものを開発したのは今回が初めてです。PCMagは「Pixel WatchはApple WatchとSamsung Galaxy Watchと真っ向から対立するように位置づけられている」と述べています。

Pixel Watchは丸みを帯びており、Apple Watchの四角に近い形よりこれを好む人もいるだろうとPCMagは評価しています。直径は41mmで、ディスプレイは 1インチあたり320ピクセルのAMOLEDパネル。ディスプレイを覆うゴリラガラスは独特のドーム型の形状をしています。


時計に向かって右側には竜頭が付いており、押したり回転させたりすることで端末を操作できます。それ以外のボタンはありません。


センサーモジュールは時計の下部に搭載されており、心拍数や体温などをチェックします。モジュールはほとんどがガラスで、滑らかで丸みを帯びた形状をしています。PCMagは「肌触りは快適でした」と述べましたが、短時間しか着用していないことから普段使いの点では不明としています。


PCMagは「Pixel Watchは豊富なカラーバリエーションとストラップから選ぶことができ、カスタマイズ性も高いので、自分のセンスに合ったものを見つけるのは難しくないはずです。Googleが本当にしなければならないことは、この時計の健康とフィットネスの機能は、安価なフィットネストラッカーからアップグレードする価値があることを人々に納得させることです」と述べました。

Pixel Watch Hands On: Google's First Smartwatch Shows Promise | PCMag
https://www.pcmag.com/news/pixel-watch-hands-on-googles-first-smartwatch-shows-promise

9to5googleは「Pixel Watchはかなり小さいです」と評価。41mmタイプの「Apple Watch Series 8(右)」と比べてみるとこんな感じ。


Pixel Watchは2018年製の初代Galaxy Watchに搭載されたものと同じチップ「Exynos 9110」を搭載しています。この点に関しては9to5googleのみならず各メディアが疑問を呈しているところですが、9to5googleは「古いチップセットを使用しているにもかかわらず、何の支障もなく動作してくれました。アプリ、タイル、ウォッチフェイスをスワイプする動作は高速で滑らかでした。実際、私のGalaxy Watch 5よりもPixel Watchの方が少し滑らかな感じがしました。この感覚が持続するかどうかは、時間とともに明らかになるでしょう」と評価しました。

Google純正のバンドは記事作成時点で5種類のタイプと対応する各種カラーが用意されていますが、最安の「アクティブバンド」でも税込6300円であり、「決して安くない」と9to5google。それぞれのバンドを試した9to5googleは「アクティブバンドは非常に柔らかく快適。ストレッチバンドとウーブンバンドはより快適で、おそらく就寝時向き。レザーバンドは質が高く、カッコイイ」と評価しました。なお、購入時に初めから付いているのはアクティブバンドです。また、将来的にステンレス製の「メタルリンクバンド」および「メタルメッシュバンド」もGoogleから登場する予定です。


また、9to5googleは実際に使用する様子を動画に収めています。

Pixel Watch hands-on: time will tell... - YouTube


Pixel Watch hands-on, touring the hardware and software
https://9to5google.com/2022/10/06/pixel-watch-hands-on-hardware-software/

The Vergeによると、Pixel Watchは「公式発表ではそれほど印象的には見えなかったものの、実際に手に取ると非常に印象的」とのこと。手に取った人物は直径49mmのApple Watch Ultraを付けていましたが、それに比べて直径41mmというPixel Watchは明らかに小さかったそう。しかし、解像度はシャープで見やすかったといいます。


また、Pixel Watchを真正面から見るとディスプレイのベゼルが目立つそうですが、ドーム型になったディスプレイは光学的にベゼルを目立たなくしているため、実際の使用時にはさほど気にならないとのこと。

Pixel Watchの本体カラーバリエーションは4種類ですが、バンドは取り換えが可能でさまざまな種類が用意されています。The Vergeいわくバンドの取り付け方法が特殊で、ほとんどのスマートウォッチのように下からではなく横からはめ込むそうですが、これはカメラのレンズを取り換える時のような感触だそうです。The Vergeは「バンドを変えることで時計の雰囲気が変わるのは驚きでした」と述べています。


デザインは全体的に既存のスマートウォッチに近く、曲面ガラスのディスプレイやフラットなサイドボタンはApple Watchに似ているものの、Pixel BudsやPixel 7といったPixel製品の中に収まるデザインだとのこと。The Vergeは「Android Wear、そしてWear OSのほぼすべての製品を使ってきた私にとって、Pixel Watchは最高のウェアラブル・インターフェースです」と締めくくりました。

Pixel Watch hands-on: Feels like a round Apple Watch - The Verge
https://www.theverge.com/23387436/pixel-watch-hands-on-features-price-specs-photos

「Googleはスマートウォッチに真剣に取り組んでいます」と述べるOsterloh氏に対して、The VergeはGoogleが自社製品の開発にしょっちゅう頓挫することに懸念を示しています。それでも、Osterloh氏は「真剣に取り組んでいることを証明したい」と語り、Googleが買収してPixel Watchにも取り入れた健康管理サービス「Fitbit」を「史上最高のものとして成功させたい」と述べました。

Google says it’s committed to the Pixel Watch — now it has to convince users - The Verge
https://www.theverge.com/23389978/google-pixel-watch-wearables-fitbit-future

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Google初のスマートウォッチ「Pixel Watch」が登場、価格は税込3万9800円から - GIGAZINE

「Apple Watch Ultra」速攻ムービー&フォトレビュー、圧倒的デカさ&存在感 - GIGAZINE

「Apple Watch Series 8」&「Apple Watch SE(第2世代)」海外レビューまとめ - GIGAZINE

「Galaxy Watch4」フォトレビュー、GoogleのWear OS搭載のAndroid向けスマートウォッチ - GIGAZINE

in ハードウェア, Posted by log1p_kr

You can read the machine translated English article here.