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アメリカの保健当局が「サル痘を持ってるパートナーとセックスする人向けマニュアル」を作成


ヨーロッパを中心に感染が急拡大し、アメリカでも症例が増えている感染症のサル痘について、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が、サル痘への感染が懸念されている場合におけるイベント開催やパートナーとの接触に関するガイドラインを策定しました。

Social Gatherings, Safer Sex, and Monkeypox | Monkeypox | Poxvirus | CDC
https://www.cdc.gov/poxvirus/monkeypox/specific-settings/social-gatherings.html

サル痘ウイルスによって天然痘に似た症状を引き起こすサル痘は、2022年に入ってから欧米などで急速に感染が拡大しており、6月末の時点での感染報告は5300件を突破しています。そのため、世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は7月6日に、6月下旬の会合では基準に満たないとして認定を見送っていた「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にサル痘が該当するかどうかについて、18日に緊急会合を招集して改めて検討を行うと発表しました。


これまでのところサル痘の症例報告の約80%はヨーロッパからのものですが、アメリカでも感染が拡大しており、同国における7月1日時点での感染報告は32州457人に及んでいます。こうした事態を受けて、CDCはサル痘に関するガイドラインを作成して公表しました。

ガイドラインの中で、CDCはサル痘の感染経路について「密接な個人的接触によって誰にでも感染します」と説明。特に、発疹やかさぶたなどに直接触れることが、アメリカで最も一般的なサル痘の感染経路と考えられていると述べました。また、サル痘患者が使用した衣服や寝具との接触やキスなどの接触、性交渉でも感染するとしています。


ヨーロッパにおける感染報告の分析でも、「サル痘は男性同士のセックスを通じて感染拡大した可能性がある」と推測されています。

ヨーロッパで流行の「サル痘」は男性同士のセックスを通じて感染拡大した可能性 - GIGAZINE


こうした知見からCDCは、「最近の体調についてパートナーと相談し、性器や肛門を含めて自分やパートナーの体に新しい、あるいは原因不明のただれや発疹がある場合は注意しましょう」と述べて、早期に医療機関を受診することを推奨しました。また、サル痘に感染した場合はあらゆる種類の性交渉やキスを避け、お互いの体、特に発疹や腫れている所には触らないように呼びかけています。

その上でCDCは、「あなたやあなたのパートナーがサル痘にかかっているか、またはかかっている懸念があり、それでも性交渉をすることを決めた場合」に感染の可能性を減らす方法について、次のように推奨しました。
・直接接触しないバーチャルなセックスをする。
・お互いに触れず、特に発疹や腫れ物に触れないように、最低でも6フィート(約1.8メートル)の距離をあけて一緒に自慰をする。
・着衣のままか、あるいは発疹や腫れ物がある部分を覆うなどして、できるだけ肌と肌の接触を減らして性交渉をするよう意識する。
・キスは避ける。
・性交渉の後は手、フェティッシュな道具、おもちゃ、布(寝具・タオル・衣類)を忘れずに洗う。
・サル痘が広がる機会を減らすため、パートナーの人数を制限する。


また、イベントでも同様に接触を控えることが奨励されており、「参加者が完全に服を着ているイベントやコンサートは比較的安全」とされている一方で、しばしば肌の接触があるレイブやパーティー、あるいはクラブへの参加にはある程度のリスクがあるとされています。特に、サウナやセックスクラブなど着衣がほとんどなく、親密な性的接触が発生することもある閉鎖空間では感染の可能性が高いとCDCは指摘しました。

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in メモ, Posted by log1l_ks

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