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Riot Gamesがスマホ向けゲーム「モバイル・レジェンド」を「League of Legends」のパクリとして訴える


世界中で人気のMOBAゲーム「League of Legends(LoL)」の開発・運営を手がけるRiot Gamesが、スマートフォン向けゲーム「モバイル・レジェンド: Bang Bang(MLBB)」をLeague of Legendsのパクリであるとして裁判所に訴えています。

Riot Games sues League of Legends ripoff Mobile Legends: Bang Bang - Polygon
https://www.polygon.com/23064347/riot-games-league-of-legends-knockoffs-mobile-legends-bang-bang

League of Legendsは基本プレイ無料のMOBAゲームで、日本を含む世界中の国でプレイされています。また、スマートフォン版の「リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト」も2021年のベストiPhoneゲームに選ばれるなど、PCゲーム市場でもモバイルゲーム市場でも高く評価されています。

今回Riot Gamesがパクリゲームであると主張しているMLBBは、中国に拠点を置くゲーム開発企業・Moonton Gamesが開発したゲームで、iOS版Android版が基本料金無料で公開されています。


配布ページの説明によると、MLBBは5対5のチーム戦を楽しめるMOBAゲームで多様な能力を持つキャラクターを選択可能とのこと。また、釘宮理恵さんや花澤香菜さんなど、豪華な声優陣が日本語ボイスを担当しているとアピールされています。


Riot Gamesは訴状の中で、MLBBのユーザーインターフェースやキャラクターデザイン、スキル、アクセサリーといった多くの要素がLoLのパクリであると主張しています。以下の画像は左側がLoLに登場する「ザック」、右側がMLBBに登場する「グルー」を示しており、Riot Gamesは両者の体の形や、体色、爪の形など多くの特徴が共通していると指摘しています。


他にも、「LoLでプール関連のキャンペーンを実施するとMLBBでもプール関連キャンペーンが実施される」といったように、LoLと似た内容のキャンペーンをMLBBが後追いで実施する例があったとのこと。


さらに、MLBBによるLoLの模倣は「宣伝用の素材」にまで及んでいるとのこと。例えば、以下の画像は左側がリーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフトの宣伝素材で右側がMLBBの宣伝素材ですが、どちらも黒色の背景に黄色の文字や青色の手書き風文字が記されています。


なお、Riot Gamesは2017年にもMLBBなどのMoonton Games製ゲームがLoLのパクリであるとして訴訟を起こしていたものの、裁判所によって訴えを退けられた経験があります。2017年の訴訟に際して、MLBBの公式Twitterアカウントは「モバイルレジェンドは独自で開発したスマホMOBAゲームです」と主張していました。

不正な報道について#モバイルレジェンド#モバレ pic.twitter.com/DTb8koEbEx

— 【公式】モバイルレジェンド (@MobileLegendsJP)

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in モバイル,   ゲーム, Posted by log1o_hf

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