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AppleとGoogleが「パクリゲームをプラットフォーム上で販売することを許可している」としてUbisoftに訴えられる

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アサシン クリードシリーズウォッチドッグスシリーズなどで知られるフランスのゲーム開発・販売会社のUbisoftが、Ubisoft製FPSゲーム「レインボーシックス シージ」を模倣したモバイルゲームの販売がApple Store・Google Playで許可されていることが問題として、GoogleとAppleを訴えました。

Ubisoft Sues Apple, Google Over Alibaba’s Rainbow Six “Ripoff” - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-05-16/ubisoft-sues-apple-google-over-alibaba-s-rainbow-six-ripoff

Ubisoft Sues Apple, Google Over Rainbow Six Siege Rip-Off | Digital Trends
https://www.digitaltrends.com/gaming/ubisoft-sues-apple-google-rainbow-six-siege-clone/

Ubisoftが2015年12月10日に発売したレインボーシックス シージは、立てこもったテロリストに対する突入戦を題材とした対戦型FPSゲーム。本作は発売から4年以上が経過していますが、毎日300万人以上のユーザーがプレイしているという人気ぶりで、その競技性の高さからeスポーツのタイトルとしても評価が高いUbisoftの看板商品です。

レインボーシックス シージがどんなゲームなのかを知るためには、以下の公式トレーラームービーが参考になります。

Tom Clancy's Rainbow Six Siege Official - Operator Gameplay Trailer [UK] - YouTube


そんなレインボーシックス シージを模倣したといわれているゲームが、中国のAlibabaグループ傘下のEjoy.comが製作したモバイルゲーム「Area F2」。Arena F2は建物の突入戦を題材にしたゲームで、Ubisoftによると「ほとんどコピー」とのこと。


Arena F2の公式トレーラームービーを見ると、レインボーシックス シージの特徴である壁や天井などを破壊しての突入や、それぞれの固有スキルを備えたキャラクター、偵察用ドローン、建物の階層差を駆使した三次元的な戦闘などの要素がArena F2にそのまま含まれていることがわかります。

Area F2 - FIRST CQB FPS ON MOBILE - YouTube


Arena F2とレインボーシックス シージの比較ムービーが以下。画面上にボタン状のUIが表示されているのが、Arena F2です。ほとんどの要素が酷似していることがよくわかります。

Area F2, Rainbow 6 siege side by side comparison. - YouTube


そんなArena F2に関して、「プラットフォーム上で販売を許可することが問題」というのがUbisoftの主張です。Ubisoftは「Area F2が著作権を侵害している」としてApple StoreとGoogle Playに削除を要請したものの、拒否されたために今回の訴えに踏み切ったとのこと。なお、UbisoftがArena F2の開発元であるEjoy.comを訴えたのかについては、明らかになっていません。

Ubisoftはロサンゼルスの連邦裁判所に申し立てを提出し、「レインボーシックス シージは世界で最も人気のあるマルチプレイヤータイトルの1つであり、Ubisoftの最も貴重な知的財産の1つです。Arena F2のキャラクター選択画面から最終スコアの表示画面に至るまでのほぼ全ての要素がレインボーシックス シージのコピーです」「このように、競合他社はレインボーシックス シージの人気に便乗して、ユーザーの評価と資金を奪おうとしています」とコメント。一方、Google、Apple、そしてAlibabaはコメントの要求に応じませんでした。

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in モバイル,   ネットサービス,   動画,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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