被写体をグルグル動かしながら撮影して高品質な3Dモデルを作成できるアプリ「r3DPhoto」を使ってみた
近年、スマートフォンのカメラを使って物体を3Dスキャンできるアプリが複数開発されています。iPhone向けアプリ「r3DPhoto」では、カメラで撮影したデータをもとに高精細な3Dモデルを作成し、品質を選んで購入することが可能とのこと。実際にr3DPhotoをインストールして3Dモデルの作成手順を確認してみました。
r3DPhoto App - 3D Scan with ease
https://www.r3dphoto.app/
まず、App Storeでr3DPhotoの配布ページにアクセスして「入手」をタップします。
次に、「インストール」をタップ。
インストールが完了したら「開く」をタップしてr3DPhotoを起動します。
通知の送信許可を求められたら「許可」をタップ。
次に、チュートリアルムービーが表示されるので、中央の再生ボタンをタップして最後まで試聴します。
チュートリアルを再生し終えたら「Close」をタップ。
次に、r3DPhotoのアカウントでのログインを求める画面が表示されます。今回はr3DPhotoのアカウントを持っていないので、アカウントを作成するべく「Sign Up」をタップしました。
アカウント作成画面が表示されたら、メールアドレスとパスワードを入力して利用規約をよく読んでから「Continue」をクリックします。
以下の画面が表示されればOK。
入力したメールアドレスの受信箱にr3DPhotoからメールが届いているので、メールに含まれるURLをクリックします。
以下のような画面が表示されれば、アカウント作成およびメールアドレス認証は完了です。
再度r3DPhotoを起動して、作成したアカウントでログインします。
ログインに成功するとカメラへのアクセス許可を求められるので、「OK」をクリック。
r3DPhotoの撮影画面はこんな感じ。3Dスキャンを行うには、カメラを一定の位置に固定して、対象の物体を少しずつ回転させながら写真を20枚以上撮影する必要があります。
画面上部のゲージが青い部分まで到達するまで写真を撮影したら、画面左下のボタンをタップ。
撮影した画像の一覧が表示されたら、「Upload」をタップします。r3DPhotoでは撮影した画像をサーバーで処理し、3Dモデルへと変換してくれます。
次に、ファイル名と3Dモデルの品質を選択する画面が表示されます。r3DPhotoでは、3Dモデルの作成&閲覧までは無料で実行できますが、作成した3Dデータをダウンロードするには品質ごとに定められた費用を支払う必要があります。それぞれの品質の費用は「Preview」が3.99ユーロ(約546円)、「Reduced」が7.99ユーロ(約1094円)、「Medium」が14.99ユーロ(約2052円)、「Full」が19.99ユーロ(約2737円)です。
今回は「イカ」という名前を付けて品質は「Reduced」を選択し、「Send to Cloud」をタップしました。
画像のアップロードが完了したら元の画面に自動的に戻るので、作成した3Dモデルを確認するために「3D」をタップします。
サーバーで処理が続いている場合は「Processing」と表示されるので、処理が完了するまでしばらく待ちます。
「Processing」が「Done」に切り替われば処理完了。処理が完了したらタップして3Dモデルを確認できます。
今回作成した3Dモデルはこんな感じ。対象の物体を正しく3Dモデル化できませんでした。
3Dモデルの作成が失敗した原因は「カメラと被写体の位置関係がブレすぎていた」「被写体を壁の近くで撮影した」という点にあると考え、以下のように三脚でiPhoneを固定し、被写体は回転台の上にのせました。
さらに、r3DPhotoの撮影モードをオートモードに切り替えました。通常のモードでは自分でシャッターボタンをタップする必要がありますが、オートモードでは一定時間ごとに自動的にシャッターが切られます。
以下のムービーでは、上記の構成で撮影する様子を確認できます。
三脚や回転台を利用した結果、以下のように3Dモデルを作成することができました。
作成した3Dモデルをグリグリ動かす様子が以下。品質は「Reduced」です。
次に、同じ構成で撮影した画像を品質「Full」で3Dモデル化してみます。
完成した3Dモデルが以下。「Reduced」で作成したモデルと比べて再現度が高いことが分かります。
r3DPhotoを使ってみたところ、回転台や三脚を用意する必要はあるものの、条件さえ整えば高品質な3Dモデルデータを作成できました。ただ、アプリのダウンロードは無料ですが3Dデータのダウンロードは有料であるため注意が必要です。
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