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Googleが要件を満たさない古いアプリをGoogle Playで非表示にする予定

by nekoroid

AndroidのAPIレベルとは、Androidプラットフォームが提供するフレームワークAPIをリビジョンごとに識別する数値であり、アプリが最新のAPIレベルを指定することでユーザー側のセキュリティとパフォーマンスを向上させられます。ところが、Google Playで公開されているアプリの中には何年も更新が行われず、APIレベルが古いままのものも存在しており、Googleは「APIレベルの要件を満たさない古いアプリをGoogle Playで非表示にする」と発表しました。

Android Developers Blog: Expanding Play’s Target Level API Requirements to Strengthen User Security
https://android-developers.googleblog.com/2022/04/expanding-plays-target-level-api-requirements-to-strengthen-user-security.html


Outdated apps to be hidden on Play Store this year - Android Authority
https://www.androidauthority.com/outdated-apps-play-store-3149943/

The Play Store will soon hide old apps in the name of security
https://www.androidpolice.com/play-store-hide-old-apps-api-security/?scrolla=5eb6d68b7fedc32c19ef33b4

すでにGoogle Playで配信するアプリに関するAPIレベルの要件は定められており、新たに公開するアプリやアプリのアップデートでは、最新バージョンの1つ前のAPIレベルを含むことが要求されています。しかし、市場調査企業のStatistaによるとGoogle Playには約350万件ものアプリが存在するとのことで、その中には数年以上もアップデートが行われず、APIレベルが古いままのアプリも含まれているとのこと。

Androidはバージョンアップごとにプライバシーとセキュリティ保護を向上させていますが、最新のAPIレベルに対応していないアプリではこれらの保護が適用されません。つまり、たとえ自分のデバイスが最新のバージョンのAndroidを搭載していたとしても、古いAPIレベルのアプリのインストールにはセキュリティ面での危険性があるというわけです。そこでGoogleは、最新のAndroidを使用しているユーザーを保護するため、AndroidアプリのAPIレベル要件をさらに厳しくすることを決定しました。

新たなAndroidアプリのAPIレベル要件では2022年11月1日以降、Androidの最新メジャーリリースが行われた時点から2年以内のAPIレベルに対応していないアプリは、対応しているAPIレベルより新しいバージョンのAndroidを搭載したデバイスのGoogle Playで表示されなくなり、インストールもできなくなります。この要件は新しいAndroidのバージョンがリリースされる度に調整されるとのことです。


なお、Google Playで非表示になるのは「一度もインストールや購入をしたことがないアプリ」のみであり、過去にインストールや購入したアプリについては、APIレベルが要件を満たしていなくてもGoogle Playで発見することができます。また、Androidバージョンが古いデバイスの場合、インストールされているAndroidバージョンに応じたAPIレベルのアプリも表示されるとのこと。

Googleは、「よいニュースはGoogle Playのアプリの大部分がすでにこれらの標準に準拠していることです」と述べ、指定された標準に準拠していないアプリについては開発者に通知して、必要なリソースを提供すると説明しています。また、アプリのAPIレベルを変更するのに時間がかかるという開発者については、開発者コンソールを通じて「6カ月間の延長」をリクエストできる機能が、2022年後半から利用可能になるとGoogleは述べました。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by log1h_ik

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