ついにリリースされた「Android 13」の開発者向けプレビュー版で明らかになった新機能まとめ

Googleが2022年2月10日に、Android 13の開発者向けプレビュー版の第1弾にあたる「Android 13 DP1(Developer Preview 1)」をリリースしました。このAndroid 13 DP1をレビューしたAndroid開発者向けツールメーカー・Esperが、「フォトピッカー」や「クリップボードの自動クリア」といった新機能をまとめています。

Android 13 Developer Preview | Android Developers
https://developer.android.com/about/versions/13

Android Developers Blog: The first developer preview of Android 13
https://android-developers.googleblog.com/2022/02/first-preview-android-13.html

Android 13 deep dive: Every change, thoroughly documented - Esper Blog
https://blog.esper.io/android-13-deep-dive/

・目次
◆1：新しいフォトピッカー
◆2：QRコードスキャナーのショートカットやクイック設定の新機能
◆3：クリップボードの自動クリア
◆4：テーマ別アプリアイコン
◆5：ハブモード
◆6：Nearby device permission for Wi-Fi
◆6：Android 13がリリースされるのはいつ？

◆1：新しいフォトピッカー
Android 13には、端末のストレージやクラウド内の写真や動画を選ぶためのフォトピッカーが新しく追加されているとのこと。これにより、ストレージ全体へのアクセスを許可しなくても画像や動画を選択できるようになりました。

◆2：QRコードスキャナーのショートカットやクイック設定の新機能
クイック設定にQRコードスキャナーを1タップで呼び出せるショートカットが追加されたほか、色補正や片手モードのオンオフを切り替えるショートカットのタイルも追加されました。

また、アプリがユーザーにショートカットのタイルを追加するかどうかをユーザーに提案できる機能も新しく追加されました。

◆3：クリップボードの自動クリア
テキストなどをコピーして後で貼り付けられるクリップボード機能は便利ですが、機密性の高いデータをコピーしたままにしておくと意図していないアプリに読み取られる危険性もあります。例えば、Googleの入力アプリであるGboardにはクリップボードの機能を1時間で消去する機能がありますが、同様のことがAndroid側でもできるようになりました。

自動クリアまでの時間はデフォルトでは360万ミリ秒、つまり1時間ですが、変更することも可能です。以下のムービーを再生すると、自動クリアまでの時間を5秒に設定して、クリップボードに保存したURLがすぐに検索欄に貼り付けられなくなっている様子を見ることができます。

Android 13 clipboard auto clear demo - YouTube

◆4：テーマ別アプリアイコン
Android 13には、ユーザーが選んだ壁紙やテーマの色調を継承したテーマ別アプリアイコンが使えるようになりました。

◆5：ハブモード
Esperによると、Android 13 DP1には内部的に「communal mode」と呼ばれている開発途中の機能である「ハブモード」が搭載されているとのこと。このハブモードは、記事作成時点では複数の端末でアプリを共有する機能らしいこと以外は不明ですが、Esperは「ドックに固定して使うことが想定されているタブレットのための何か大きな計画があることが示唆されています」とコメントしています。

◆6：Nearby device permission for Wi-Fi
新機能というわけではありませんが、Android 13 DP1にはWi-Fi関連の権限を変更するNearby device permission for Wi-Fiも盛り込まれています。これにより、位置情報へのアクセスを許可しなくても、近くにあるWi-Fiデバイスを検索して接続できるようになります。

◆7：Android 13がリリースされるのはいつ？
Googleが発表したロードマップによると、Android 13の最終リリースは2022年の8月以降を想定しているとのことです。