メモ

360万件のサイトが落ちたデータセンター火災の被害拡大原因は設備不足


2021年3月10日にフランスで発生したデータセンターの火災では、360万件のサイトがダウンしたとみられているほか、一部のゲームでユーザーデータが消失するなどの被害が発生しました。約1年間の調査を経て、地元の消防署が火災の被害が拡大した原因についての調査結果を報告しています。

Enquête sur l'incendie d'OVH : les pompiers pointent les défaillances
https://www.journaldunet.com/web-tech/cloud/1509749-enquete-sur-l-incendie-d-ovh-des-conclusions-accablantes/


OVHcloud fire report: SBG2 data center had wooden ceilings, no extinguisher, and no power cut-out - DCD
https://www.datacenterdynamics.com/en/news/ovhcloud-fire-report-sbg2-data-center-had-wooden-ceilings-no-extinguisher-and-no-power-cut-out/


火災はフランスに本拠を置くクラウドコンピューティングサービス「OVHcloud」の、ストラスブールにあるデータセンター「SBG2」で発生。


火災は0時40分ごろに発生。報告書によると、ドアの周囲に1メートル以上のアークが発生しており、消防士の活動が制限されたとのこと。1時20分には電力会社のチームが到着しましたが、一般的な電気を遮断する装置が設置されていなかったため、結局停電に成功したのは火災発生から約3時間後の3時28分だったそうです。

また、報告書では現場に自動消火システムが存在しなかったことや天井が木製だったことなど、その他の問題点についても記されています。


さらに、建物の構造的な欠陥についても言及。SBG2では建物の外周から空気を取り入れ、中庭に排出するという空冷構造が採用されていました。


この構造が「煙突」として機能することで延焼が加速した可能性があるとのこと。


ニュースサイト「Data Centre Dynamics」からの問い合わせに対して、OVHcloudは「正式な調査報告のために保険会社や政府機関と協力しているため、今回の報告書について細かな対応を行えない」と返答。同時に今回の報告書がデータセンターの専門家によるものではないと指摘したとのことです。

・つづき
360万件のサイトが落ちたデータセンター火災は水漏れが原因の可能性 - GIGAZINE

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in メモ, Posted by log1d_ts

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