レビュー

検閲・規制でアクセスできないサイトを見るためのVPNアプリ「Psiphon」レビュー


ロシア政府は国外のインターネットサービスを次々と遮断しており、ロシア国内からはBBC・Voice of Americaなどのニュースサイトや、Facebook・TwitterなどのSNSが閲覧できない状況になっています。そんな場合でも、仮想プライベートネットワーク(VPN)を使えば規制を回避してさまざまなサービスにアクセス可能ということで、無料で使えるオープンソースなVPNアプリ「Psiphon」を実際に使ってみました。

Psiphon | Uncensored Internet access for Windows and Mobile
https://psiphon.ca/


公式サイトにアクセスし、右上の「Get Psiphon」をクリックします。


今回はWindowsが搭載されたPCで利用するため、ダウンロードリンクのうち「Psiphon for Windows」と書かれたものをクリックします。他にはAndroid OS向けにGoogle Play Store版や直接インストールできるサイドロード版が用意されており、iOSやAppleシリコン版Mac向けにApp Storeでも配布されています。なお、上記のダウンロードリンクがブロックされている場合は「[email protected]」にメールを送ると直接ダウンロードできるリンクが送信されるとのことです。


ダウンロードした「psiphon3.exe」をダブルクリックして起動します。


すると自動で接続が開始され、すぐに「PSIPHON IS CONNECTED」という表示に切り替わりました。


これだけでVPNに接続完了です。試しにIPアドレスを確認してみると、「37.120.219.238」となっていました。


IPの割り当てを検索できるサイトによると、これはルーマニアのIPとのこと。


回線の速度はダウンロード方向が2.57Mbps、アップロード方向が5.45Mbpsとなっていました。YouTubeでいうとフルHD画質はかなり厳しく、快適に視聴するためには画質の設定を480pや720pに下げる必要があるというレベルの速度です。


こうした速度に不満がある場合は、アプリ左側の「PSICASH」タブからリミット解除権を購入できます。価格設定はPsiCashという単位ということで、いったい1PsiCashがいくらなのかを調べるために「Buy PsiCash」から購入ページをのぞいてみます。


PsiCashの価格表を見ると1000PsiCashで1ドル(約115円)となっていました。上の表と合わせると、1時間で約12円、1日だと約90円、1週間で約460円、1カ月で約1500円というわけです。


インターネットが規制されるような国の事情に合わせてか、「American Express」「MasterCard」「VISA」「Diners Club」「Discover」「Paypal」という一般的な決済手段に加えて、「Bitcoin」「Bitcoin Cash」「DAI」「Dogecoin」「Ethereum」「Litecoin」「USDC」と各種暗号通貨での支払いにも対応していました。


なお、VPNを切断したい場合は、「CONNECTED」タブから「DISCONNECT」をクリックするか、そのままPsiphon 3アプリを終了すればOKです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ロシアで2番手のインターネットプロバイダーがロシアでのネットサービスを停止 - GIGAZINE

「インターネット検閲」は自由なはずの国にまで広がっているとの指摘、日本ではどうなのか? - GIGAZINE

BBCがダークウェブ上にTor経由でしかアクセスできないミラーサイトを開設 - GIGAZINE

インターネットの検閲を回避するために使われる「古典的な道具」とは? - GIGAZINE

インドにおけるインターネット検閲の実態とその仕組みとは? - GIGAZINE

in レビュー,   ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by log1d_ts

You can read the machine translated English article here.