セキュリティ

ヨーロッパをカバーする衛星「KA-SAT」がロシアのウクライナ侵攻と同時に攻撃を受けていたことが判明


インターネットサービスプロバイダーのViasatが管理する通信衛星「KA-SAT」が、ロシアがウクライナに侵攻を開始した2022年2月24日に何者かに攻撃を受けていたことが分かりました。KA-SATはヨーロッパなど多くの地域にサービスを展開しているため、ドイツなどが「巻き添えを受けた」と報告しています。

Viasat: Satellitennetzwerk offenbar gezielt in Osteuropa gehackt - DER SPIEGEL
https://www.spiegel.de/netzwelt/web/viasat-satellitennetzwerk-offenbar-gezielt-in-osteuropa-gehackt-a-afd98117-5c32-4946-ab8a-619f1e7af024

Viasat says KA-SAT outage likely caused by a "cyber event"
https://thestack.technology/viasat-ka-sat-outage-cyber/

'Cyber event' affecting satellite-internet service in Ukraine: Viasat
https://www.cnbc.com/2022/02/28/ukraine-updates-viasat-says-cyber-event-disrupting-satellite-internet-service.html

海外メディアのSPIEGELによると、24日にロシアが侵攻を開始した直後、KA-SATサービスを利用する多くのユーザーがインターネットにアクセスできなくなったことを報告したとのこと。KA-SATはウクライナを含むヨーロッパや中東にサービスを提供しており、ドイツの風力発電所なども影響を受けたとのことです。


攻撃者の正体は不明ですが、ロシアの侵攻とサイバー攻撃がほぼ同時期に開始されたこと、ウクライナ軍がKA-SATを利用していることといった「偶然の一致」を理由に、ドイツ政府はロシア・ウクライナ戦争との関係を疑っているとのこと。

ドイツはウクライナに武器を供与することを発表していますが、政府内ではこのことについて「ドイツ当局に対するサイバー攻撃のリスクを高めている」と懸念する声も挙がっているとのこと。政府内ではサイバー攻撃への対策を強化することが検討されていると、SPIEGELは報じています。

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in セキュリティ, Posted by log1p_kr

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