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【訃報】トラベルミステリーの巨匠、推理作家・西村京太郎さん死去


鉄道を題材にした「トラベルミステリー」を多数執筆したことで知られる推理作家の西村京太郎さんが2022年3月3日(木)、肝臓がんのため亡くなったことがわかりました。91歳でした。

作家の西村京太郎氏死去:時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022030600257

作家の西村京太郎さん死去/主要/社会総合/デイリースポーツ online
https://www.daily.co.jp/society/main/2022/03/06/0015113466.shtml

西村さん(本名:矢島喜八郎)は1930年、当時の東京府に生まれました。府立電気工業学校を中退して東京陸軍幼年学校に入学しましたが、在学中に終戦を迎えたため、工業学校に復学。卒業後は臨時人事委員会(のちの人事院)に就職しました。西村京太郎という筆名は、人事院時代の友人の姓と、「東京出身の長男」という意味の名前を組み合わせたものだとのこと。

人事院を退職後、職を転々とした後、1963年に「歪んだ朝」でオール読物推理小説新人賞を受賞。


翌1964年、「四つの終止符」で長編デビュー。


1965年に「事件の核心」で第11回江戸川乱歩賞を受賞。同作は「天使の傷痕」に改題されて刊行されました。


1978年刊行の「寝台特急殺人事件」はベストセラーとなりました。


その後は出版社からもトラベルミステリーの依頼ばかりになってしまったものの、西村さん本人は時代小説などにも興味があったとのことで、1975年から1976年にかけて徳島新聞に「阿州太平記 花と剣」(のち「無明剣、走る」に改題)を連載しています。


著作数は膨大で、2017年にインタビューを受けた際、「できれば東京スカイツリーの634メートルを、数字で1冊超える635冊まで書きたい。冗談だが。」と語っています。なお、ファンサイト「西村京太郎研究会」内の著作リストや「かめきちのほーむぺーじ」内・「西村京太郎の部屋」の著作一覧などを参考にすると、2021年に刊行された書籍で635冊を超えているのは確実なようです。

著作のドラマ化数も相当なもので、十津川警部と亀井刑事が事件に挑む「西村京太郎トラベルミステリー」シリーズはキャストを交代しつつ続いています。

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in メモ, Posted by logc_nt

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