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テスラが一時停止で止まらない不具合で5万台以上をリコール

by Mario Duran-Ortiz

アメリカ運輸省の国家道路交通安全局(NHTSA)が2022年2月1日に、交差点で完全に停止しない不具合によりテスラの完全自動運転車5万3822台をリコールすると発表しました。

Tesla recalls nearly 54,000 vehicles that may disobey stop signs | Reuters
https://www.reuters.com/business/autos-transportation/tesla-recalls-nearly-54000-us-vehicles-rolling-stop-software-feature-2022-02-01/

Tesla to recall of FSD Beta software in driver-safety measure
https://www.cnbc.com/2022/02/01/tesla-to-recall-fsd-beta-software-that-let-drivers-roll-past-stop-signs-.html

Tesla recalls 53,822 cars because they won’t stop at stop signs | Ars Technica
https://arstechnica.com/cars/2022/02/tesla-recalls-53822-cars-because-they-wont-stop-at-stop-signs/

NHTSAによると、今回のリコールの対象になるのは「Full Self-Driving(FSD:完全自動運転)」ベータ版のバージョン2020.40.4.10以降を搭載したModel S・X・3・Yの一部とのこと。これらの車種では、完全に停止しなければならない交差点で一時停止をしない「ローリングストップ」が発生し、安全上のリスクが生じる可能性があるとNHTSAは指摘しています。

この問題は、「Assertive」モードという運転機能によりローリングストップが可能な点が、交差点などで車両を完全に停止させることを義務づけている州の州法に違反しているのではないかとSNS上で話題になったことから発覚しました。


テスラは今回のリコールに対し、ローリングストップを無効にする無線ソフトウェアアップデートを実施して対応する予定としています。また同社の発表によると、2022年1月27日時点では、今回の問題に関連する保証請求や現場報告、衝突事故、負傷事故、死亡事故は把握していないとのことです。

テスラのイーロン・マスクCEOはTwitterで「安全面では何の問題もありませんでした。車は時速2マイル(時速約3.2キロ)まで減速し、車も歩行者もない視界良好な場所で前進を続けただけです」と述べました。


テスラは2021年12月にも、運転中にゲームが遊べる「パッセンジャープレイ機能」が物議を醸した後、NHTSAが調査に乗り出したことを受けて「運転中のドライバーがゲームを遊べないようにする」と発表するなど、たびたび安全面の問題を指摘されています。

テスラが「運転中のドライバーがゲームを遊べないようにする」と約束 - GIGAZINE

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in 乗り物, Posted by log1l_ks

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