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テスラが完全自動運転のベータ版をリリース


電気自動車メーカーのテスラが、同社の車両向けに提供している自動運転用のソフトウェアである「オートパイロット」で、完全自動運転を実現するためのベータ版アップデートの配信を開始しました。

Tesla starts Full Self-Driving Beta rollout, Elon Musk says it 'will be extremely slow and cautious' - Electrek
https://electrek.co/2020/10/20/tesla-full-self-driving-beta-rollout-elon-musk-slow-cautious/

Tesla’s ‘Full Self-Driving’ software is starting to roll out to select customers - The Verge
https://www.theverge.com/2020/10/21/21527577/tesla-full-self-driving-autopilot-beta-software-update

Tesla posts earnings amid Elon Musk promises of ‘Full Self-Driving’ - The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/technology/2020/10/21/tesla-self-driving/

テスラはこれまでにも一部のプロダクトで「完全自動運転機能を実現した」と語っていたのですが、この機能については疑問符が付けられており、ゼネラルモーターズやフォード、Uber、Waymoといった自動運転車の開発に取り組む企業から「テスラの車両はまだ運転者を必要としている」と、完全自動運転機能を批判されてきました。


アメリカの消費者団体であるConsumers Unionは、「テスラの完全自動運転は名ばかり」とテスラを批判しており、実際どのくらい「テスラの完全自動運転は名ばかり」だったのかは、以下の記事を読めばよくわかります。

「テスラの完全自動運転は名ばかり」で80万円超の価値ナシとコンシューマー・レポートが評価 - GIGAZINE


そのためテスラはオートパイロットの改良に取り組んでおり、新たにイーロン・マスクCEOが「完全自動運転(FSD)のベータ版」の配信を開始したことをアナウンスしました。マスクCEOはアップデートの配信について、「非常にゆっくり、慎重に行っていく」と語っており、完全自動運転のベータ版を利用できるのは、記事作成時点ではテスラのアーリーアクセスプログラムに参加している「専門家であり、注意深い運転手でもあるごく少数のユーザー」のみだそうです。


なお、マスクCEOは2020年10月21日(水)に開催されたテスラの決算発表会の中で、「完全自動運転のベータ版は、年末までに広範にリリースする」と述べており、「時間の経過と共にデータを収集し続けることで、システムはより堅牢になるだろう」とも述べています。ただし、一部の安全性重視派からは「公道でのテストは重大な責任をもって実行されるべきで、訓練を受けていない消費者にベータ版のソフトウェアを検証させることは危険であり、既存のガイダンスや業界の規範と矛盾します」と、テスラの方針を批判するコメントも寄せられています。

マスクCEOの語る「完全自動運転のベータ版」が、機能的にどのようなものを指すのかは記事作成時点では不明ですが、マスクCEOは投資家向けにオートパイロットのアップデートについて「ニューラルネットワークと制御アルゴリズムの基本的なアーキテクチャの書き直しに焦点を合わせてきました。この書き直しにより、残りの運転機能を解放できるようになります」と説明したそうです。なお、マスク氏は今回のアップデートによりテスラの車両が環境を2次元ではなく4次元で認識できるようになり、パフォーマンスが劇的に向上し、ソフトウェアの更新も高速化されると語っています。


マスク氏は以前に完全自動運転に実装される機能のひとつとして、「車が操縦者の運転なしで家から職場まで自動走行できるようになる」ことを挙げました。そのため、電気自動車関連メディアのElectrekは「テスラは既存のオートパイロットの『信号機と一時停止の標識の認識』機能を拡張し、交差点での自動右左折機能を追加するのでは」と記しています。

もしも交差点での自動右左折機能が実装された場合、オートパイロットとナビゲーション機能を組み合わせることで、テスラの車両はドライバーの操作なしで街路と高速道路の両方を自動走行できるようになります。ただし、ドライバーはハンドルを握ったまま車両を監視し、いつでも運転を引き継げるようにしておく必要があります。

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in ソフトウェア,   乗り物, Posted by logu_ii

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