テスラ車で「運転中にゲームで遊べる機能」が発見されて非難殺到
テスラが展開する自動車には地図の確認や車の制御に付ける大きなモニターが装備されています。このモニターではゲームをプレイすることも可能なのですが「運転中にも遊べるゲーム」が存在することが判明し、大きく報じられています。
A New Tesla Safety Concern: Drivers Can Play Video Games in Moving Cars - The New York Times
https://www.nytimes.com/2021/12/07/business/tesla-video-game-driving.html
Tesla Arcade games can be played while driving, causing safety concerns - The Verge
https://www.theverge.com/2021/12/8/22823127/tesla-car-arcade-games-safety-nhtsa
テスラ車のダッシュボードに搭載された大型モニターでは、「ソリティア」や「Fallout Shelter」などの複数のゲームをプレイできます。これらのゲームのほとんどは運転中のプレイが不可能となっていますが、ニューヨーク・タイムズによると「ソリティア」「Sky Force Reloaded」「Battle of Polytopia: Moonrise」という3種のゲームは運転中でも遊べるとのこと。実際にテスラの「モデルY」で運転中にソリティアを遊べる様子は、以下のムービーの7分50秒頃から確認できます。
Playing Games While On Tesla Autopilot? - YouTube
運転していない状態ではソリティアを普通にプレイ可能。
運転を検知すると、ソリティアの画面が消えて「同乗者しかプレイできません」という旨のメッセージが表示されます。
しかし、メッセージ下部の「私は乗客です(I AM A PASSENGER)」と記されたボタンをタップすると……
運転中にもかかわらずソリティアで遊べる状態になりました。
上記のような運転中にもゲームを遊べる現状を受けて、アメリカの道路交通安全局には「テスラのモデル3では、運転中にゲームプレイやウェブブラウジングが可能です。なぜテスラは運転手の気を散らす機能の搭載を許可されているのですか?」という内容の意見が投じられています。
また、テクノロジー関連メディアのThe Vergeも「モデル3」で同様の現象を確認したとのこと。The Vergeは「ゲームを起動する前に、プレイヤーが運転手ではないことを確認するメッセージが表示されますが、メッセージが抑止力になることはほとんどありません」と指摘。加えて「Cat Quest」のような他のゲームでは駐車中以外のプレイが不可になっていることを示して「Cat Questのような以前にリリースされたゲームは、運転中のゲームプレイを禁止しています。これは、テスラが危険な行動を思いとどまらせるためのより良い方法です」と述べています。
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