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テスラが初の通期黒字を達成、モデルSは刷新され「PS5相当のゲーミング環境」を搭載


テスラが2020年第4四半期決算を発表しました。テスラは創業以来続いていた赤字を通期ベースで初めて脱却し、7億2100万ドル(約752億円)という大幅な黒字を計上しています。

Q4 and FY2020 Update - 78Z2ZX_2020_Q4_Quarterly_Update_Deck_SMXBZX.pdf
(PDFファイル)https://tesla-cdn.thron.com/static/78Z2ZX_2020_Q4_Quarterly_Update_Deck_SMXBZX.pdf

Tesla (TSLA) earnings Q4 2020
https://www.cnbc.com/2021/01/27/tesla-tsla-earnings-q4-2020.html

Tesla turns Model Y and China success into its first annual profit - The Verge
https://www.theverge.com/2021/1/27/22252765/tesla-profit-q4-2020-earnings-elon-musk-record-sales

テスラの報告によると、2020年第4四半期の売上高は107億ドル(約1兆1200億円)、純損益は2億7000万ドル(約282億円)の黒字。2020年度の総収益は前年度比28%増の315億ドル(約3兆2800億円)で、純損益は7億2100万ドル(約752億円)の黒字となりました。


テスラは、2017年には製造トラブルなどで破産の危機に直面し、2019年には8億6200万ドル(約899億円)という巨額の赤字を計上していましたが、2020年になって初の通期黒字を達成しました。この黒字化は、地球温暖化が世界的な注目を集めて電気自動車需要が高まったことが追い風となったとみられており、自社最高の数字となる年間49万9647台の出荷を達成しています。これは「2020年内に50万台を出荷する」という同社の公約にわずかに届かなかったものの、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による工場の操業停止などがなければ達成できた」と好意的に報じられています。

2021年はアメリカ・フリーモントの工場で年間60万台、中国・上海の工場で45万台の製造を見込んでおり、ドイツ・ベルリンとアメリカ・オースティンに新設した工場も稼働する予定。すべてが計画通りに進んだ場合は、2020年の倍となる「年間100万台」を達成できるとしています。

また、テスラは収支報告に加えて「モデルSの刷新」も発表しています。

Model S | Tesla
https://www.tesla.com/models


新型モデルSはフロントバンパーやリアディフューザー、ホイールデザインなどのエクステリアを一部改めたことに加えて、インテリアもベゼル部の小さいランドスケープタッチスクリーンを採用。さらに、航続距離が520マイル(約840km)に進化しただけでなく、時速0マイルから時速60マイル(96km/h)までおよそ2秒というパワートレインをオプションで付けることもできるようになり、同社は「これまでに製造された中で最も加速性能が高い量産車」になったと説明しています。


加えて、新型モデルSには「10TFLOPS」という処理速度のGPUを備えたゲーミングコンピューターが搭載されます。10TFLOPSという処理速度はプレイステーション5の10.28TFLOPS、Xbox Series Xの12TFLOPSに匹敵し、次世代ゲーム機とほぼ同等クラスのゲーミング環境となる見込み。同社がリリースした画像には、ゲーム・オブ・ザ・イヤーを獲得したウィッチャー3がテスラSの車内ディスプレイでプレイできる様子が示されています。


車内に搭載されるゲーミングコンピューターの詳細は今後明かされる見込みです。

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in 乗り物, Posted by darkhorse_log

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