取材

モンスターEV「アスパーク OWL(アウル)」が世界初の市販車0-100km/hで2秒切りを達成、暴力的な加速を見てきた


技術系人材派遣のASPARK(アスパーク)が開発する電気自動車(EV)「OWL(アウル)」は、2017年のIAA(フランクフルトモーターショー)で世界から大きな注目を集めました。静止状態から時速100キロメートルまで加速するタイムを競ういわゆる「0-100km/h(ゼロヒャク)」で、公道を走れる市販車として世界最高を目指して開発されてきたOWLが、ついにゼロヒャク2秒の壁をぶち破りました。

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https://www.aspark.co.jp/ev/

東武日光線の新鹿沼駅から自動車で10分ほどの距離にある駐車場。ほぼ1年前、車体のみの実走試験が行われたあの場所に到着すると、塗装前の状態のOWLがテスト開始を待っていました。


全高990mmの車体は、とてつもなく低く、圧倒的な存在感。


このマシンがミラーに写れば誰もが車線を譲りそう。


最低地上高は90mm。


大型のGTウイングはハッタリではありません。


電気自動車なので、当然ながらマフラーはなし。


そして、上に跳ね上げるバタフライドアを搭載。スーパーカーの魅力が全て詰め込まれています。


リアのカウルは左右のボルトで固定されています。


カウルを取り外すと……


リアにはバッテリーなどのEVのコンポーネントがギッシリ詰め込まれていました。


左右に配置されたリチウムポリマーバッテリー。1年前は充放電速度にすぐれるキャパシタ(コンデンサー)を搭載していましたが、同じレベルの充放電速度を保ったまま、容量を大幅に増やすことに成功したとのこと。


準備が整い、いよいよゼロヒャク2秒を切る時がやってきました。


前輪にベルトを巻き固定。まずはタイヤを温めるためにバーンアウトをします。


モンスターEV「OWL」のバーンアウトはこんな感じです。

0-100km/h加速2秒を切るモンスターEV「OWL」のタイヤ熱入れバーンアウト - YouTube


前後のリフトで車体を持ち上げ前後輪を入れ換えて、再びバーンアウトでタイヤに熱を入れれば準備は完了。


いよいよOWLが市販車で世界初のゼロヒャク2秒切りに挑みます。


市販(予定)車で世界最速となるゼロヒャク2秒切りを達成した様子は以下の通り。

アスパークOWLが市販車世界最速の0-100km/h2秒切りを達成(2018年2月11日:栃木) - YouTube


B列がタイム、P列が時速を表示させたログ。100km/h到達時に1.921秒であることが確認されました。2秒経過時の時速は103.32km/hでした。


OWLプロジェクト生みの親の吉田眞教アスパークCEOには、イケヤフォーミュラの池谷信二氏からシャンパンが手渡されました。


ゼロヒャク2秒切りを祝うシャンパンファイト


勝利の美酒を堪能する吉田CEO。おかげで、OWLの走行はおあずけです。


走れなくともコクピットに座るだけで笑みがこぼれます。


表情は自動車が大好きな少年そのもの。ゼロから3年で世界最高加速の市販車を作るという夢をかなえた男の表情は、この日の空よりも晴れやかでした。


OWLを作り上げた男たち。


フランクフルトモーターショーに出展したOWLについて、アスパークは「2019年に世界限定50台を350万ユーロ(約4億7000万円)で販売する」と発表しました。温度が上がらない2月初旬に楽々ゼロヒャク2秒を達成したOWLは、絶好の季節が到来するまでにスリックタイヤではない公道を走行可能なタイヤでのゼロヒャク2秒切りに挑みます。


・つづき
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