すべての「座った状態の活動」が脳に悪いわけではないとの研究結果

座りっぱなしの生活は健康に悪いといわれており、長時間座り続ける生活によって脳が萎縮し、認知機能が低下するとの研究結果もあります。ところが、オーストラリアやカナダの研究チームが行った体系的なレビューにより、同じ座った状態の活動でも種類によって脳への影響が異なることがわかりました。
Individual sedentary activities and cognitive function in middle-aged and older adults: A systematic review - Jiatong Chen, Kirsten Dillon-Rossiter, Lily Grigsby-Duffy, Anisa Morava, Adam Novic, Babac Salmani, Siobhan Smith, Harry Prapavessis, Paul A Gardiner, 2026
https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/13872877251394751

Not all sitting is the same when it comes to brain health - News - The University of Queensland
https://news.uq.edu.au/2026-01-not-all-sitting-same-when-it-comes-brain-health
Not All Sitting Is Equal. One Type Was Just Linked to Better Brain Health. : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/not-all-sitting-is-equal-one-type-was-just-linked-to-better-brain-health
座りっぱなしの生活が脳に影響を及ぼすことはわかっていますが、実のところ座ったまま行う活動には、テレビ視聴のように受動的なものから読書やトランプといった能動的なものまで、さまざまな種類があります。
オーストラリアのクイーンズランド大学公衆衛生学部で准教授を務めるポール・ガーディナー氏は、「座っている時間の合計は脳の健康に関連していることがわかっています。しかし、座るという行為は特定の活動の種類を考慮せずに、単一の行為として扱われることが多くあります」と指摘しています。
そこでガーディナー氏らの研究チームは、合計で150万人以上を対象にした85件の研究結果を分析し、座った状態で行われる活動の種類と脳への影響の関連性について調べました。

分析の結果、読書・カードゲーム・コンピューターの使用といった能動的な活動は、認知機能の健康とポジティブな関連性を示すことが判明。これらの活動は実行機能や状況記憶、作業記憶といった認知機能を向上させることがわかりました。
一方で、テレビの視聴といった受動的な活動は、認知症リスクの増加を含む認知機能の低下と一貫して関連していました。研究で示された効果は小さかったものの、統計的に有意だったと報告されています。
ガーディナー氏は、「ほとんどの人は毎日何時間も座って過ごしているので、座り方というのは本当に重要です」「精神的に活動的な座りっぱなしの活動には、読書・カードゲーム・パズル・コンピューターの使用・運転などがあり、特に実行機能や記憶、認知柔軟性の維持においてポジティブな成果に関連しています」とコメントしました。

論文の筆頭著者であるクイーンズランド大学のシンシア・チェン氏は、「体が活動的な状態を維持することは、全体的な健康にとって依然として重要なことがわかっています。しかし、座って時間を過ごす時は心を刺激する活動を選ぶことで、脳をさらに保護できる可能性があります」と述べています。
ガーディナー氏は、「健康に関するアドバイスは単に『座る時間を減らせ』と伝えることから、座りながらもっと精神的に活動的な行為を奨励する方向に変わる可能性があります。これにより、人々は長期的な脳の健康をサポートして認知症のリスクを軽減する可能性がある、簡単で現実的な変化を起こすことができるようになるかもしれません」とコメントしました。
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in サイエンス, Posted by log1h_ik
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