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Facebookが社名変更を検討中との報道、一体なぜ?


Facebookが社名変更を検討中であると、海外メディア・The Vergeが報じています。Facebookは新たに「仮想空間」の開発に注力しており、社名の変更は、Facebookに向けられている当局による監視の目を新たなプラットフォームから遠ざける意図があるものとみられています。

Facebook plans to change company name to focus on the metaverse - The Verge
https://www.theverge.com/2021/10/19/22735612/facebook-change-company-name-metaverse


これまでFacebookは広告事業を主な収益源としてきましたが、広告業界の逆風を受け、今後は仮想空間「メタバース」に注力することを2021年7月に発表しました。Facebookはメタバースについて「デジタル空間で人々が買い物をしたり一緒に遊んだりできる仮想環境」と説明しています。マーク・ザッカーバーグCEOは、2021年7月にThe Vergeに対して「人々は、Facebookを『SNSの企業』ではなく『メタバースの企業』とみなすようになるでしょう」とコメントしていました。

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そして、2021年8月にはFacebook傘下のOculusがバーチャル会議室「Horizon Workrooms」のベータ版を公開。さらに2021年9月27日にはメタバースの開発に5000万ドル(55億円)を投資することも発表しています。

そんな中、テクノロジー関連メディアのThe Vergeが「事情に詳しい人物」から「Facebookがメタバースに重点を置くことを反映して社名変更を検討している」という情報を得たことを報じました。新たな社名は秘匿されておりFacebookの上級管理職にも知らされていないとのことですが、The Vergeは8月に「Horizon Workrooms」が公開されたことや2021年10月7日にFacebookのソーシャルVRサービス「Facebook Horizon」が「Horizon Worlds」に改称されたことを基に「新社名は『Horizon』に関わるものになる可能性があります」と推測しています。

また、新社名の発表時期は、2021年10月28日に開催予定のFacebookによる年次開発者会議「CONNECT 2021」におけるザッカーバーグCEOの基調講演か、それよりも早い時期と予想されています。


The Vergeは「Facebookは独占禁止法などの問題から、市民からの批判や規制当局からの監視を受けています。社名変更は開発中の新たな技術をFacebookから分離し、監視から遠ざける効果があるかもしれません」と述べています。

Facebookの広報担当者はThe Vergeからのコメント要求を拒否したとのことです。

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in ネットサービス, Posted by log1o_hf

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