GoogleがEpic Gamesに「契約に違反して独自のアプリ内課金を実装した」と反訴
Epic Gamesから独占禁止法で訴えられていた一件について、Googleが「Android版『フォートナイト』に独自決済システムを実装したのは契約違反だ」と反訴状を提出していたことがわかりました。
UNITED STATES DISTRICT COURT NORTHERN DISTRICT OF CALIFORNIA SAN FRANCISCO DIVISION IN RE GOOGLE PLAY STORE ANTITRUST LITIGATION
(PDFファイル)https://storage.courtlistener.com/recap/gov.uscourts.cand.364325/gov.uscourts.cand.364325.182.0.pdf
Google says Fortnite’s in-app purchase swap was a breach of contract, sues Epic | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2021/10/google-countersues-epic-games-for-lost-play-store-money/
Google launches countersuit against Epic Games - 9to5Google
https://9to5google.com/2021/10/12/google-epic-games-countersuit/
現地時間2021年10月11日にGoogleが提出した反訴状によると、Epic Gamesは「フォートナイト」のアプリ内課金においてGoogle Play Billing以外の決済システムを実装したバージョンをGoogle Play上で公開しており、Google Playの開発者配布契約およびGoogle Play Billingのポリシーに違反していたとのこと。
この一件を理由にGoogleは2020年8月に「フォートナイト」をGoogleストアから削除しましたが、Googleの主張によると削除以前に「フォートナイト」をダウンロードしていたユーザーについては削除後もEpic Gamesの独自決済システムを扱える状態が続いていたそうで、このことは「Googleとの契約によって取り決められたサービス料金を回避する行為」とのこと。
以上の理由からGoogleは「Epic GamesはGoogleから不当に利益を得ていた」と主張し、一連の事態に損失の補償に加えて損害賠償を求めています。
今回Googleが反訴状を提出したのは、Apple対Epic Gamesの裁判で「Epic GamesがAppleのガイドラインに違反しながら『フォートナイト』に独自決済システムを実装した点についてはEpic Games側に非がある」として、Epic Gamesに対して損害賠償金を命じる判決が出た直後というタイミングで、今回のGoogleの動きもこの判決を受けてのものだとみられています。
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Epic GamesはGoogleの反訴状に関してコメントを控えている状況ですが、上記のApple対Epic Gamesの裁判については、Apple側もEpic Games側もそれぞれ判決を不服として控訴を行っています。
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