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折りたたみ式スマホに対応した新機能搭載の「Android 12マイナーアップデート版」開発中


Googleは2021年10月中にAndroidの次期メジャーアップデートであるAndroid 12をリリースする予定ですが、そのリリースに先立ってAndroid 12のマイナーアップデート版のポイントリリースを計画していると、開発者フォーラムのXDA Developersが報じています。

Android 12.1 Hands-on: First look at the update for foldables!
https://www.xda-developers.com/android-12-1-hands-on/

Android 12ではこれまでの中でも最大規模のデザイン変更が行われており、その詳細は2021年5月に発表されたパブリックベータ版で明らかとなりました。

「Android 12」のパブリックベータ版が登場、一体何が変わるのか? - GIGAZINE


また、Android 12で新しく追加される機能をGoogleが発表しており、以下の記事にまとめられています。

「歩きスマホの注意」や「車の運転サポート」などAndroid 12で新しく追加される機能まとめ - GIGAZINE


XDA Developersによれば、AndroidのオープンソースプロジェクトであるAndroid Open Source Project(AOSP)のコード変更で2022年リリース予定のAndroid 13「Tiramisu」のAPIレベルが33になっていたとのこと。


一方でAndroid 12のAPIレベルが31であることから、その間にあるAPIレベル32が大きなアップデートに相当するのではないかと指摘。Google社員はコメントでこのAPIレベル32のコードネームを「sc-v2」としていますが、XDA Developersはこの大きなアップデートを「Android 12.1」と呼んでいます。なお、sc-v2というコードネームはAndroid 12のコード名「Snow Cone」のバージョン2の略だと考えられます。


XDA Developersによれば、Android 12.1では折りたたみ式スマートフォンへの対応による新機能追加が見られるとのこと。例えば、端末の画面が大きい場合、クイック設定と通知パネルを同時に表示することができるようになっています。また、画面密度が一定の値を超えると、クイック設定パネルが3列表示されるそうですが、XDA Developersが今回取り上げているビルドでは確認できなかったそうです。


また、設定アプリを起動すると、トップメニューを左側に、サブメニューを右側に表示することもでき、左右に開いて大きな画面を表示できる折りたたみ式のメリットを活用した画面構成になっています。


ロック画面も以下のように左右2画面に分割されており、左側に日付と時刻が、右側に通知が表示され、中央にロック解除のアイコンが表示されています。ロックを解除する際のPIN入力パネルは左右画面のタッチした画面に表示されるとのこと。ただし、このUIはまだ開発途中の可能性があると、XDA Developersは述べています。


Android 12のDP2(開発者プレビュー版バージョン2)では、折りたたみ式向けにタスクバーが画面下部に追加されました。Android 12.1ではさらにこのタスクバーの改良が進められ、既存のマルチタスクや分割画面機能と統合され、アプリを素早く切り替えたり、アプリをドラッグ&ドロップして分割画面モードで起動したり、タッチ操作で非表示に切り替えたりすることが可能になったとのこと。


さらに通知画面からドラッグ&ドロップで別のアプリを立ち上げて複数画面へスムーズに切り替えることもできるそうです。


なお、Android 12のDP2では、フロントカメラで顔の向きを認識して画面の回転を自動制御にする機能も追加されました。この機能が有効になっていると、例えばベッドで横になりながらスマートフォンを操作する時、画面の回転をロックしなくても画面の向きが変わってしまうということがなくなります。


また、Android 12.1ではメニューを呼び出すために電源ボタンを長押する時間が250ミリ秒・350ミリ秒・500ミリ秒・650ミリ秒・750ミリ秒から選べるようになるとのこと。ただし、呼び出せるAndroid 11では電源ボタンを長押しすることでデバイスコントロールにアクセスできましたが、Android 12では電源ボタンの長押しでアクセスできなくなるそうです。


そして、GoogleはAndroid 12,1のAOSP内部ブランチに、テーマ設定システムのソースコードを追加しました。テーマ設定システムが完全にオープンソースになったことで、サードパーティーはテーマ設定システムを自社のAndroid 12.1のフォークに組み込むことができるようになります。

また、Androidの起動アニメーションも刷新され、ブートアニメーションファイル内のPNG画像を直接レンダリングするのではなく、各画像のR・G・B・Aの各チャンネルをエリアマスクとして扱い、アニメーションの進行に応じて開始色と終了色を補間する「ダイナミックカラーリングレンダリング」が適用されることが明らかになりました。同時に新しい壁紙も追加されるとのことです。

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in ソフトウェア, Posted by log1i_yk

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