初期のSNS「Friendster」のドメインを購入した人物が現実世界での交流を重視する新生Friendsterを構築

Friendsterは2002年に設立された初期のSNSのひとつであり、特に東南アジアでは強い人気を誇りました。2011年にはSNSからソーシャルゲームサイトに転換し、2015年にはサービス自体が終了したFriendsterでしたが、なんとFriendsterのドメインや商標を取得して新たなアプリを開発し、Friendsterを復活させた人物が現れました。
I Bought Friendster for $30k — Here’s What I’m Doing With It | by Mike Carson | Apr, 2026 | Medium
https://ca98am79.medium.com/i-bought-friendster-for-30k-heres-what-i-m-doing-with-it-d5e8ddb3991d
Friendsterのドメインである「friendster.com」は2002年に登録され、2015年にサービスが終了してから8年にわたりサイトにつながりませんでした。ところが2023年10月からは再びサイトにつながるようになりましたが、サイトには広告収入目当ての大量のポップアップ広告が表示されるだけだったとのこと。
コンピュータープログラマーであり起業家でもあるマイク・カーソン氏はFriendsterのドメインに興味を持ち、一体誰が所有者なのかを調べたところ、かつてカーソン氏がメールでやり取りしたことがある人物だと判明。所有者に連絡を取ってドメインの購入に興味があると伝えたところ、所有者は8000ドル(約127万円)でドメインを購入したことを明かしたそうです。
世界に1つだけしかない「Friendster.com」のドメインに引かれたカーソン氏は所有者と交渉し、最終的に「2万ドル(約320万円)相当のビットコインと年間の広告収入が9000ドル(約140万円)ほどのドメイン」と引き換えに、「Friendster.com」の買収に成功しました。
また、所有者はFriendsterの商標権が間もなく期限切れになることも教えてくれたため、カーソン氏は弁護士と相談して長い手続きを経て、2025年5月13日にFriendsterの商標権を取得しました。

Friendsterのドメインと商標権を手に入れたカーソン氏は、再び「Friendster」をSNSとして復活させることにしました。カーソン氏は「現代ではソーシャルネットワークはネガティブな側面を助長しているように感じますが、Friendsterは本当にポジティブで楽しい体験だったと記憶しています(サイトが読み込まれない時は本当にイライラしましたが)。私は何かポジティブなもの、人々が楽しんで役に立つものを作りたかったのです」と語っています。
まずはFriendster.comで基本的なソーシャルネットワークを構築し、待機リストから何人かを招待してみたものの、ユーザーはあまり興味を示してくれませんでした。「データ販売なし・アルゴリズムなし・広告なし」といったアピールポイントもありましたが、ユーザーを引きつける十分な魅力にはならなかったとのこと。
そこでソーシャルニュースサイトのHacker Newsに投稿してコメントや意見を募ったところ、あるユーザーの「サイト経由での登録や友人追加を不可能にして、友達になったり招待を受けたりするには、実際にスマートフォン同士を触れ合わせる必要があるようにしたらどうだろう」という意見がカーソン氏の目に留まりました。

カーソン氏はこのアイデアについて、「Friendsterで友達になる唯一の方法を『スマートフォンをタップすること』にするというアイデアは、人々が実際に会う機会を増やすという意味で面白いものでした。また、実際に会っている相手が実在の人物であり、自分が本当につながりたいと思っている相手だと確認できるという利点もありました」と語っています。
早速カーソン氏はこのアイデアを取り入れてFriendsterのiOSアプリを作成し、「誰かと友達になるには現実世界で至近距離に近づき、同時にお互いのスマートフォンをタップする必要がある」というルールを設けました。実際のアプリ画面を見ると、友達追加画面にタップ要素があることがわかります。

なお、このままアプリをApp Storeで公開しようとしたところ、「4.2 最低限の機能」という項目に引っかかってしまい拒否されてしまいました。審査結果によると、Friendsterのアプリは招待された友人のみを対象としたニッチなものであり、最低限の機能を満たしていないと判定されたとのこと。
そこでカーソン氏は、友達追加には実際に面会してタップする必要があるというルールは残しつつ、Friendsterへの登録自体は誰でもできるように修正。その結果、無事にApp Storeで新生Friendsterのアプリを公開することができました。

記事作成時点では、カーソン氏はFriendsterの収益化にこだわっていないそうですが、いずれは運営費をまかなえるようになればいいと考えているとのこと。将来的にはプレミアム機能を提供する有料プランを開始する可能性がありますが、今のところ具体的なことは決まっていないそうです。Friendsterが他のSNSと違う点として、カーソン氏は以下の2つを挙げています。
1:友達の友達
ユーザーはすでにつながっている友達のさらに友達を見て、メッセージのリクエストを送ることが可能です。Friendsterの狙いは「人々が実際に会うきっかけ」になることであり、友達に追加するためには現実世界で面会する必要があります。
2:つながりの希薄化
もしFriendsterで友達になっている2人のユーザー同士が、1年間にわたり一度も至近距離でスマホをタップしなかった場合、アプリ上でのつながりが弱まるように設計されているとのこと。カーソン氏は、「これは罰ではありません。真の友情はオンラインではなく直接会って育むべきだという、穏やかな合図なのです」と語りました。
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