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Facebookが開発中のスマートグラスの詳細が判明、一体どんな機能が搭載されているのか?


Facebookはスマートグラスを開発するプロジェクト「Project Aria」を2020年9月17日に発表しました。そんな開発中のスマートグラスの取扱説明書が発見され、外観や機能の一部が明らかになっています。

Gemini User Guide
(PDFファイル)https://fccid.io/2AWS6-5646/User-Manual/Users-Manual-5086339.pdf

This is how Facebook’s Project Aria AR glasses work - Protocol — The people, power and politics of tech
https://www.protocol.com/project-aria-gemini-ar-glasses

今回発見された取扱説明書は、電波の通信許可を得るために連邦通信委員会(FCC)へ提出されたものです。取扱説明書のタイトルは「Gemini User Guide」となっており、開発中のスマートグラスが「Gemini」と名付けられていることが分かります。


Geminiには、Gemini本体・充電ケーブル・充電アダプター・清掃用クロスが付属します。


Geminiにはカメラが4基搭載されており、周囲の情報をスキャンすることができます。Geminiの右側のツル部分にはカメラによる録画を一時停止できる「ミュートスイッチ(Mute Switch)」や、「電源ボタン(Power Button)」が搭載されています。


フレームの右上には、カメラで写真やムービーを撮影するための「キャプチャーボタン(Capture Button)」が搭載されています。


また、Geminiの説明書からは、iOS向けのスマートグラス管理アプリ「Ariane」の存在も明らかになっています。


Arianeでは、スマートグラスのBluetooth・Wi-Fiの接続状況やバッテリー残量を確認できるようです。


FCCには、取扱説明書に加えてGeminiの(PDFファイル)各部品の写真も提出されています。この写真から、Geminiに搭載されている4基のカメラが2020年10月に登場したVRヘッドセット「Oculus Quest 2」に搭載されているものと同一であることが明らかになっています。


さらに、Geminiの説明書には4基のカメラで撮影された映像を管理するWindows向けアプリ「VRSPlayer.exe」の使い方も記されています。これらのことからテクノロジー関連メディア・Protocolは「Facebookは、Oculus Quest 2の開発で得た経験をGeminiの開発に用いた可能性があります。また、Geminiに4基のカメラが搭載されているということは、Facebookがカメラ映像による3Dトラッキングシステムをテストしている可能性を示しています」と推測しています。


なお、今回発見された説明書は2020年8月28日に更新されたバージョンであり、記事作成時点では設計に変更が加わっている可能性があります。


また、FacebookはProject Ariaの公式サイトで、「開発中のスマートグラスは研究用デバイスであり消費者向けに製品化する予定はありません」と述べています。

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in ハードウェア, Posted by log1o_hf

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