うっかりチューインガムを飲み込んでしまっても人体に影響はないのか?
ガムはかみ終わったら吐きだして捨てるものですが、ついうっかり飲み込んでしまったことがある人は少なくないはず。「ガムを飲み込むと窒息してしまうのでは?」「ガムが体の中に貼り付いてしまうのでは?」と心配する人に対し、医師のナンシー・マクガレアル氏が「ガムを飲み込んでも問題がないのか」について解説しています。
Myth or Fact: It Takes Seven Years to Digest Chewing Gum | Duke Health
https://www.dukehealth.org/blog/myth-or-fact-it-takes-seven-years-digest-chewing-gum
Doctor debunks the stomach-churning myth about an “indestructible” food
https://www.inverse.com/science/how-long-does-gum-take-to-digest
ほとんどの人は食後30~120分で胃の中が空になりますが、ガムも同じく胃の中から消えていきます。しかし、ガムのベース部分はポップコーンの種や繊維質の野菜と同じように完全に消化されることはないとのこと。これは、人間の体にガムのベース部分を分解する酵素がないためです。
ガムは胃を通過したあとに腸に向かいますが、ここでも体に吸収されることはありません。ただし、ガムが腸壁に貼り付いたり、大きな塊となって腸内に残ったりすることはないとのこと。消化器系に関する何らかの病気を患っていない限り、ガムは他の食べ物と同じプロセスを経て体外に排出されます。
マクグレアル氏は「ガムを飲み込むことは人体に有害ではありません。私がこれまで大人と子どもの両方に行ってきた全ての内視鏡検査で、胃の中にガムが残っているのを見つけたことはありません。ただし、ガムに含まれる人工甘味料は大量に飲み込むと吐き気や頭痛などを引き起こす可能性があるので、注意が必要です」と述べています。
科学系ニュースサイトのInverseは、「ガムをかむと、特に記憶課題などの認知課題に対する集中力が高まることが分かっています」と記し、ガムの有益性を語っています。
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