SCP財団が報告する「文書化してはならない存在」とは?
自然法則に反した存在や物体である「SCPオブジェクト」の封じ込め方法を共有するSCP財団が、「文書化してはならない存在」についての報告書を一切の文字を使わずに記しています。
●●|●●●●●|●●|● - SCP Foundation
http://scp-wiki.wikidot.com/scp-2521
報告書の冒頭には、報告対象のSCPオブジェクトを雪山で捉えたと思われる写真が挿入されています。SCP財団が対象のオブジェクトクラスを「Keter」に指定していることから、対象の収容難易度は極めて困難であると考えられます。
報告書によると、対象の情報を伝える際は「手書きで文書化」「デジタルデータとして文書化」「声に出して伝える」といった手法は使えず、写真やイラストで伝える必要があるとのこと。
対象の身長は人間よりも頭2つ分ほど大きく、粘着質の絡みつく触手を有しています。
また、対象を鍵のかかったオリなどに収容しても、壁をすり抜けて抜け出してしまうとのこと。
対象は「文書化された情報」や「人間が話す言葉」は理解可能ですが、写真や図を理解することはできません。
人間に、写真や図で記録された対象に関する情報を「手書きで文書化」させる実験を行った結果、対象がどこかからともなく現れ、自らの情報が記された用紙を持ち去ったとのこと。この際、実験に参加した人間は強い恐怖を感じたようです。
さらに、写真や図で記録された対象に関する情報を「言語化して発話する」という実験も行われました。その結果、どこからともなく現れた対象が実験参加者に興味を示し、触手で拘束して連れ去ってしまったとのことです。
写真や図で記録された対象に関する情報を「デジタルデータとして文書化」した際の実験結果は未公開ですが、記事作成時点では、編集部に対象のSCPオブジェクトは出現していません。
なお、SCP財団はSCPオブジェクトに関する情報を共有する架空の財団で、今回の報告書も LurkD氏による創作物。文字を一切用いていない本報告書は、「500単語以内でSCPオブジェクトに関する報告書を作成するコンテスト」で優勝しています。
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