ハードウェア

Amazonが紛失防止タグなどが使える独自無線規格「Amazon Sidewalk」を発表


Amazonが、紛失防止用のトラッカーやスマートホーム機器を接続できるワイヤレスネットワークサービス「Sidewalk」をアメリカで正式発表しました。Amazon Echoなどのスマートデバイスを連携させ、自宅の無線LANの範囲外でも接続を共有できるこのサービスにより、Tileのスマートトラッカーを使った落とし物や迷い犬探しなどが格段に便利になります。

Echo, Tile, and Level devices join Amazon Sidewalk
https://www.aboutamazon.com/news/devices/echo-tile-and-level-devices-join-amazon-sidewalk

What is Amazon Sidewalk? | Tom's Guide
https://www.tomsguide.com/uk/reference/what-is-amazon-sidewalk

Amazon Sidewalk is About to Strengthen the Finding Power of Your Tiles | Tile
https://www.thetileapp.com/ja-jp/blog/sidewalk-strengthening-the-power-of-your-tiles

Amazon Sidewalkは、Bluetoothや900MHzの低帯域幅の電波を使うことで、低容量・低消費電力・長距離の接続が可能になるワイヤレスネットワークです。2018年以降のEchoシリーズや、日米シェアNo.1の紛失防止トラッカー「Tile Pro」といったさまざまなデバイスが対応しているので、幅広い製品を接続し連携させることができるのが強みとのこと。


ハードウェア関連専門のニュースサイト・Tom's Guideは、「Sidewalkにより、屋外照明や紛失防止トラッカーなど、Wi-Fiに直接接続できない機器をクラウドに接続し、情報を受け取ることができるようになります。例えば、Tile Proを首輪に付けた愛犬が迷子になったとします。Bluetoothにしか対応していない紛失防止トラッカーの場合、愛犬がBluetoothデバイスの範囲内に入らないと検知できませんが、SidewalkはほとんどのAmazon製スマートスピーカーに対応していて、自宅の無線LANの範囲外でも通信を維持できるので、愛犬がAlexaのある家の前を通ればいつでも位置を特定することが可能です」と説明しました。

Sidewalkにデバイスを接続すると、無線LAN接続が途切れた際の再接続が簡単になったり、デバイスの動作範囲を拡張したりすることが可能で、追加費用の発生もないとのこと。また、Sidewalkの接続は暗号化されており、接続されたデバイスを特定することもできないようになっていますが、セキュリティが心配な場合は、個別のデバイスのSidewalk接続を無効にすることもできます。

Sidewalkは、2021年6月8日から第3~4世代のEcho・Echo Dot・Echo Dot for Kidsや、第1~2世代のEcho PlusとEcho Showなど、Amazonのさまざまなスマートデバイスでサービスが開始されます。また、6月14日からTileのスマートトラッカーもサポートされるほか、LevelのスマートロックやCareBandの認知症ケア用徘徊感知デバイスなどにも対応するとのこと。ただし、記事作成時点ではアメリカのみがサービス対象地域になっており、日本のEchoなどでSidewalkが使えるようになる時期は未定です。

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in ネットサービス,   ハードウェア, Posted by log1l_ks

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