ゲーム

ソニーはPS5の供給不足が2022年になっても続くと予測している


2020年11月に発売が開始されたソニーの次世代ゲーム機「PlayStation 5(PS5)」は非常に需要が高く、「ゲーム機としては過去最大のスタートを切った」とPlayStation公式が述べています。ところが、PS5は世界的な半導体不足の影響で品薄状態が続いており、ソニーの十時裕樹最高財務責任者(CFO)が「供給不足は2022年になっても続く可能性がある」との見通しを明らかにしました。

Sony Warns Tight PlayStation 5 Supply to Extend Into Next Year - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-05-10/sony-warns-tight-playstation-5-supply-to-extend-into-next-year

Sony expects PS5 supply issues to continue into next year - The Verge
https://www.theverge.com/2021/5/10/22428322/sony-ps5-supply-constraints-2022-hiroki-totoki

Sony says it’s still going to be hard to find a PS5 in 2022 – BGR
https://bgr.com/tech/ps5-stock-shortage-supply-demand-2021-2022-5924601/

7年ぶりの新型PlayStationであるPS5は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに伴うゲーム需要の増加もあり、非常に好調な売れ行きを記録したことが報じられています。2020年度第3四半期決算ではPS5を原価割れ状態でありながら450万台以上出荷したことが明かされたほか、アメリカでは発売から5カ月時点でゲーム機史上最速の販売ペースを記録しているとのこと。

PS5はアメリカでゲーム機史上最速の販売ペースを記録中 - GIGAZINE


ソニーは2021年4月末の2020年度第4四半期決算発表において、2021年3月31日までにPlayStation 4(PS4)の初年度を上回る780万台のPS5を販売したことを明らかにしたほか、2021年度にはPS4の2年目実績を上回る1480万台超を販売する計画を発表しました。その一方で十時氏は、決算報告後のアナリストに対する説明会で、ソニーがPS5の需要に追いつくことは難しいだろうとの見通しを示しています。

十時氏によると、2021年中にPS5の需要が落ち着く可能性は低く、2022年により多くのデバイスを確保して増産体制に入ったとしても、供給が需要に追いつくことはできないだろうとのこと。PS4の累計販売台数は2021年3月末の時点で1億1500万台を超えており、市場シェアや評判を考えると需要が簡単に減少するとは考えにくいそうです。


2021年2月には、ソニー・インタラクティブ・エンタテインメントのジム・ライアン社長兼CEOが、「PS5の供給不足は2021年を通じて段階的に緩和される」との楽観的な見方を示していました。しかし十時氏の発言は、以前にソニーが発信した見通しよりも楽観的なものではなくなっています。

非常に高い需要があるにもかかわらずPS5の品薄状態が続いている原因として挙げられるのが、多分野における半導体需要の増加やCOVID-19のパンデミックなどが原因で起きた世界的な半導体不足です。Intel・NVIDIA・TSMCなどの半導体メーカーの重役らは、半導体不足が2021年中に解消される可能性は低く、最悪の場合は2023年まで続くかもしれないと予測しています

PlayStation 5や自動車の生産に影響を与える世界的な半導体不足の理由とは? - GIGAZINE

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
PS5はアメリカでゲーム機史上最速の販売ペースを記録中 - GIGAZINE

「PS5は原価割れ状態だが450万台以上を出荷」とソニーの四半期決算で判明 - GIGAZINE

ソニーがPS5向けの次世代VRシステムの開発を発表 - GIGAZINE

「PlayStation 5」を実際に遊んでみたレビュー、4K HDRの美麗グラフィック&DualSenseのリアルな振動を楽しめる - GIGAZINE

PlayStation 5とXbox Series Xが半導体大手のTSMCの製造ラインを圧迫しているという報告 - GIGAZINE

PlayStation 5や自動車の生産に影響を与える世界的な半導体不足の理由とは? - GIGAZINE

Intel・NVIDIA・TSMCの重役が「世界的な半導体不足は2021年中続く」と予測、最悪の予測は「2023年以降も続く」 - GIGAZINE

in ハードウェア,   ゲーム, Posted by log1h_ik

You can read the machine translated English article here.