Amazonが最新テクノロジーてんこ盛りなヘアサロン「Amazon Salon」の開店を発表、一体どんなテクノロジーが使われているのか
Amazonは、物理的書店の「Amazon Books」や、レジのないコンビニエンスストア「Amazon Go」などの実店舗を展開しています。そして、2021年には新たにヘアサロン「Amazon Salon」をイギリス・ロンドンで開店することが発表されました。
Introducing Amazon Salon
https://blog.aboutamazon.co.uk/shopping-and-entertainment/introducing-amazon-salon
Amazon’s first-ever hair salon will use AR technology - The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/technology/2021/04/20/amazon-hair-salon/
Amazonは、約1500平方フィート(約140平方メートル)の面積を持つ2階建てのヘアサロン「Amazon Salon」を開店することを2021年4月20日に発表しました。
Amazon Salonの利用客は、いくつもの最新テクノロジーを利用できます。例えば、Amazonが開発した拡張現実(AR)アプリを用いて、染色前に髪色の完成予想図をチェックしたり……
カットやパーマなどの待ち時間に、Fireタブレットでさまざまなコンテンツを楽しむことができます。
Amazon Salonの店内にはAmazonで扱われている美容製品がズラリと並んでおり、製品を指さすと店内の大型画面に製品情報が表示されます。Amazonは、この仕組みを「ポイント・アンド・ラーン」と呼んでいます。
また、製品の近くに配置されたQRコードを読み取ることで、Amazonの販売ページにアクセスすることも可能とのこと。
Amazon Salonでのスタイリングは、パリ・コレクションやカンヌ国際映画祭でスタイリストを務めるエレナ・ラヴァニー氏が率いるスタイリストチームによって提供されます。ラヴァニー氏は、「Amazon Salonプロジェクトに参加できて、とてもうれしいです。Amazon Salonは、古典的な美容サービスと最新テクノロジーを組み合わせることで、お客さまにユニークな体験を提供します」と述べています。
また、イギリスAmazonのカントリーマネージャーであるジョン・バンフリー氏は、「Amazon Salonには、業界で最高のテクノロジーやヘアケア製品、スタイリストがそろっています。私たちはAmazon Salonがヘアサロン業界と協力して最新テクノロジーをテストできる場になることを望んでいます」と、Amazon Salonの展望を語っています。
調査会社Forresterのアナリストであるスチャリタ・コダリ氏は「ヘアスタイリングは、非常に個人的なモノで、Amazonの強みではありません。また、スタイリストのような専門職にテクノロジーが必須なわけではありません」と、Amazonがヘアサロンを開店することに困惑しつつ、「AmazonはAmazon Salonを運営することで、利用客の行動やヘアサロンの顧客獲得コストなどを学べます」と述べ、AmazonがAmazon Salonを運営するメリットを分析しています。
なお、Amazon Salon記事作成時点ではAmazonの従業員による社内テスト中で、今後数週間以内に一般客の受け入れを開始する予定です。
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