取材

Amazonのリアル店舗進出の原点「Amazon Books」シアトル店に行ってみました


本のオンライン販売からスタートしたAmazonは、今では電子書籍や日用品などありとあらゆるものを売る世界最大のECサービスに成長しました。そのAmazonは近年、実店舗への進出を積極化させており、その先駆けとなったのがシアトルにある書店「Amazon Books」です。リアル世界へ進出するAmazonの原点のAmazon Booksがどんなお店なのかを確かめてきました。

Amazon Books | Shop books, devices, toys, games, and more
https://www.amazon.com/amazon-books/b?ie=UTF8&node=13270229011

Amazonのお膝元であるシアトルには「Amazon Books」の1号店があります。Amazon Booksのスタート地点を訪れるために、Link Light Railで最寄り駅の「University of Washington」駅にやってきました。


地上に出ると、目の前に巨大な「Husky Stadium」がありました。アメリカで最も人気の高いスポーツであるアメリカンフットボール用のスタジアムで、主にカレッジフットボールを観戦できるそうです。


Husky Stadiumを横目で見つつ、幹線道路の歩道を歩いてきます。


シアトル・ダウンタウンからわずか数キロメートルの距離ですが、リスがいるくらい自然豊かな場所でした。


歩道橋で道路を横断すると、目の前にワシントン大学キャンバスが見えました。


広大なワシントン大学の敷地を眺めつつ、さらに遊歩道を歩いていきます。


遊歩道が幹線道路に合流すると……


道路の向こうに「University Village」というショッピング街が見えてきました。入り口付近からAmazon Booksの建物も確認できます。


これがAmazonのリアル書店「Amazon Books」の外観。レンガのデザインの外壁は、書店らしい落ち着いた印象を与えます。


さっそく中に入ってみると……


サービスの満足度を客に尋ねる「スマイリーターミナル」が置かれてありました。いかにもデータ企業のAmazonの実店舗という感じがします。


Amazonのリアル書店Amazon Booksの中はこんな感じ。


棚に並べられた本や平積みされた本など、ごく普通の書店と変わるところはなさそうです。


Amazon Booksで販売する本は、基本的にはAmazon.comなどネット上での売れ行きや評判が基準となっています。


本には必ず書評が付けられています。


この書評はAmazon.comのもので、星5つによる評価も付いています。しかし、本の価格に関する記載はありません。


さらに、大半の本はカバーにも価格表記がありません。本の価格を表示するために、専用の機械が設置されていました。


この機械の使い方は、タブレット下のスペースから本のバーコードを読み取らせるというもの。


試してみると、タブレット画面に価格が表示されました。なんと、Amazonプライム会員は割引価格で購入できるようです。この本の場合、非Prime会員は26.95ドル(約3100円)なのに対してPrime会員は16.14ドル(約1800円)ということで、なかなかの差別化がされています。


シアトル店の売れ行き上位の本の展示もありました。


なお、要所にソファが置かれており、本を試し読みすることもできます。


本を眺めながら歩いていると、本棚のそばにハシゴが置かれていないことに気づきました。


高い場所の本をどうやって取るのかは謎です。


Amazon Booksの特徴的なところは本以外のものも売っているところ。AmazonのKindleや……


Echo端末などが展示されており、試用が可能です。


さらに、「Holiday Deals」として「おもちゃ」や……


鍋などの「実用品」も展示されていました。


説明はやはりAmazon.comのカスタマーレビューでした。


ディスプレイのそばには……


新型のFire TV端末「Fire TV Cube」が展示・販売されていました。


人気商品として、FireタブレットやEcho Dotなどが棚に並んでいました。


Amazon Booksで本を購入するレジ。


よく見ると、一般的なレジスターではなく対面式のタブレット端末が使われています。


Amazonアプリで決済することも可能なようです。なお、Amazonアプリで本のバーコードを読み取って価格をチェックすることも可能です。


店舗奥にはキッズ向けのコーナーにかなりの面積が割かれていました。


知育玩具とともにFireタブレットのKids Editionが置かれていました。


なお、キッズスペースの書棚は、年齢別にわかれています。


スポーツコーナーにはモハメド・アリの本などもありました。


店舗の入り口付近には「雑誌」コーナーもアリ。


雑誌の書棚の横にはベンチがあり、座り読みができるようになっています。


ベンチにはFireタブレットがあり、雑誌をKindleアプリでチェックすることもできます。


本のオンライン販売からスタートしたAmazonなので、実店舗としての書店運営にもなみなみならない熱意があるはずです。店内は比較的、ゆったりとしたスペースで、ソファやベンチなど本をゆっくりと読むことができるなど、読書家にやさしい作りです。店内の本もAmazon.comでの販売実績の認められたものに厳選されているため、ハズレを引くリスクも低め。本が好きな人には居心地のいい空間になっていました。

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in 取材, Posted by darkhorse_log

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