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中国は優秀な若者を早いうちから選抜してAI兵器開発技術者を育成しようとしている

by Jonathan Kos-Read

AI(人工知能)は医療分野をはじめ、様々なところでの活用が期待されています。もちろん、その中には軍事目的も含まれます。中国・北京理工大学では、次世代の「AI兵器」開発者を生み出すため、18歳以下の若者を集めた「兵器システム開発」教育課程があるそうです。

China’s brightest children are being recruited to develop AI ‘killer bots’ | South China Morning Post
https://www.scmp.com/news/china/science/article/2172141/chinas-brightest-children-are-being-recruited-develop-ai-killer


中国最高の兵器研究機関でもある北京理工大学で行われる「高度兵器システムの実験プログラム」の候補者として、5000人以上から27人の少年と4人の少女が選ばれました。年齢はいずれも18歳以下で、このプログラムの開始は、中国がAI技術の軍事利用に重きを置いたことを意味しているとSouth China Morning Postは報じています。

プログラムは4年制で、学生はまず大学の兵器科学者と軍需産業の関係者から「基礎」を学び、そののち、機械工学や電子工学、兵器設計などの専門分野へと進みます。その後、各自の技能を活かせる研究施設で実地研修を行い、4年後には博士課程へ進んで、最終的には中国のAI兵器を支える次世代のリーダーになることが期待されています。


北京理工大学の教授は、学生たちを「特別に頭がいい子が揃っていますが、それだけでは十分ではありません」と評し、「たとえば創造的思考、戦う意思、難題を乗り越える不屈の精神など、その他の要素も必要です。そして、新兵器開発のための熱意が不可欠であり、なにより、愛国者でなければいけません」と続けました。

国連大学の政策研究センターに所属するエレノア・パウエルズ氏によれば、この北京理工大学のプログラムは、積極的・戦略的にAIを軍事利用することを目的とした大学の教育課程としては初のものだとのこと。アメリカの国防総省高等研究計画局(DARPA)では類似のプログラムが秘密裏に行われているそうですが、こちらは科学者が中心。中国のプログラムは学生の育成に重点を置いているところが大きな違いです。

こうした動きについて、カリフォルニア大学バークレー校のスチュアート・ラッセル氏は「非常に悪いプログラムだ」と非難。「機械は人を殺すことを許されるべきではありません。そのようなものは、すぐに大量破壊兵器になります。参加する学生たちが『Slaughterbots』を見てからプログラムに挑むことを望みます」とコメントしました。

「Slaughterbots」は2017年に公開された8分弱の映像で、機械が人間を殺すことの危険性を説いています。

Slaughterbots - YouTube


とはいえ、ラッセル氏の言葉を中国が素直に聞くわけはないので、世界には本当に「Slaughterbots」で描かれたような危険が目前に迫っているのかもしれません……。

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