レジなしコンビニ「Amazon Go」で「レジ・フリー」の新しいショッピング体験をしてみました
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オンライン通販の最大手のAmazonは、近年、実店舗への積極的な進出を行っています。中でもレジがないコンビニエンスストア「Amazon Go」は、商品を手に取ってそのまま店を出てOKという革新的な業態で、今後のショッピングの在り方を大きく変えると期待されています。Amazon発祥の地であるアメリカ・シアトルに3つあるAmazon Go店舗に行って、レジでの決済不要の新しいショッピング体験をしてみました。
Amazon.com: : Amazon Go
https://www.amazon.com/b?ie=UTF8&node=16008589011
Amazonのお膝元のシアトルには、記事作成時点でAmazon Goが3店舗あります。ということで、シアトル・ダウンタウンを目指してLink Light Railに乗車します。タコマ空港最寄りの「SeaTac Airport」駅から目的地の「West Lake」駅までは約40分の距離で運賃は2.75ドル(約300円)です。
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West Lake駅ホームから地上へ出ると、高層ビルが立ち並ぶ都会の街並み。徒歩でAmazon Goの1号店を目指します。
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10分ほど歩くとAmazon本社近くにあるワークスペース「The Spheres」が見えてきました。
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入口はこんな感じ。
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ガラス張りのため、うっすら中の様子が確認できます。
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約3700平方メートルの温室には、様々な植物が植えられているとのこと。なお、The SpheresはAmazon社員専用のワークスペースですが、定期的に見学ツアーも開催されています。
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The Spheresの裏側にレジのないコンビニ「Amazon Go」の世界1号店がありました。
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所在地は「2131 7th Ave, Seattle, WA 98121」
店の前には専用の「Amazon Goアプリ」のインストールを促す看板。
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店内で販売されるカットサラダなどを調理するスペースもありました。
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2018年11月初旬に訪れましたが行列はなく、すぐに入店できる状態。
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店の入り口には駅の改札のようなゲートがあるので、Amazon GoアプリでQRコードを準備して……
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かざします。
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「go」と表示されゲートが開けば入店OK。なお、スマートフォンの操作が必要なのは入店時の1回のみです。
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ということで、Amazon Go1号店の店内はこんな感じ。
レジのないコンビニ「Amazon Go」1号店の店内はこんな感じ - YouTube
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店内はいわゆる「コンビニ」と同じようなスペースと商品の陳列。ヨーグルトや……
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カットされたフルーツ
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ドリンク類
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調味料
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スナック類
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ハンバーガーなどの軽食
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サラダ
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スイーツなど。オーガニックフードなどが多く、食材へのこだわりが感じられましたが、価格は特別高くもなく安くもないという感じ。
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Amazonが1兆円超えで買収した高級スーパー「Whole Foods」ブランドの商品や、簡単な調理で本格的な料理を楽しめる食材セットなど、ちょっと贅沢な商品も並べられているのが特徴的でした。
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Amazon Go1号店奥にはアルコール販売スペースもありました。
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Amazonオリジナルのお酒もあり。なお、アルコール類を購入する場合にはスタッフによる年齢確認が必須となっていました。
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Amazon Go限定商品もあり。限定商品は、板チョコレート、マグカップ、魔法瓶となっていました。
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Amazon Goでは購入した商品をレジで決済する必要がないため、商品を自分のバッグに詰め込んでOK。また、0.99ドル(約110円)の簡易バッグや……
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紙袋も店内に備えられていました。ちなみに紙袋は大が5セント(約6円)で小は無料でした。
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そして、天井にはレジでの決済なしに商品を持ち出せるAmazon Goのシステムを実現するカメラ・センサーユニットが大量に配置されていました。
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よく見ると、商品陳列棚の奥にもカメラ・センサー。これによって、一度、手に取った商品を戻した場合でも、課金されないようになっています。
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なお、店から出るには、ゲートを通ればOK。退店ゲートは自動で開き、スマートフォンをかざす必要はありません。
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店を出たところに、イートインスペースも併設されていました。
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フォークやナイフだけでなく……
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電子レンジもあります。
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商品を持ち出して、イートインスペースで食べるというスタイルの人が多いようでした。
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続いて、2018年9月にオープンしたばかりという、シアトルで3店舗目のAmazon Goストアに行ってみました。
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所在地は「300 Boren Ave, Seattle, WA 98109」。Amazon Goの1号店から徒歩10分の距離にあります。
「Now open」の看板。
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オフィスビルの1階に店舗はありました。
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入口のディスプレイ。
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やはりゲート。
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長方形の店内は、よくあるコンビニエンスストアのようなレイアウトでした。
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商品の種類は1号店とほとんど同じ。
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天井がカメラだらけなのも同じ。
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オフィスビル1階という立地のせいか、店内のお客さんは少なめでした。
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ということで、Amazon Goシアトル3号店でサンドイッチを「購入」して、イートインスペースで食べてみました。
レジのないコンビニ「Amazon Go」で商品を購入してみた - YouTube
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店舗に併設されたイートインスペース。
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やはり電子レンジ完備です。
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「購入」というか店から持ち出したのは、「スターバックスフラペチーノ」と「Molly's Egg Salad サンドイッチ」の2点。決済していないので、購入したという実感はなし。
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店から出て約15分後、サンドイッチを食べ終わるころ、アプリにレシートが届きました。持ち出した商品に間違いはなし。棚に戻した商品が決済されているということはありませんでした。
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ここまで来たらシアトルのAmazon Goを全店制覇すべく、約30分ほど歩いてAmazon Goシアトル2号店に到着。
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所在地は「920 5th Ave, Seattle, WA 98104」。なお、シアトルのダウンタウンはアップダウンが激しいので、この店舗に直接向かう場合はLink Light Railの「University Street」駅で降りる方が賢明です。
やっぱりゲート。3店目にもなると、入店も極めてスムーズです。
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販売されている商品もほぼ同じ。
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カメラも同じ。
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ということで、Amazon Goのシアトル3店舗目でAmazon Go限定商品を購入してみました。
レジのないコンビニ「Amazon Go」、一度商品を手に取り棚に戻しても正確な決済が可能 - YouTube
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商品を手に取ったり戻したりしましたが、後で届いたレシートの内容に間違いはありませんでした。
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Amazon Goでは、万一、購入していない商品が決済された場合には、アプリから申請することで返金処理がされます。また、商品が間違っている場合に返金処理をしても、入手した商品を返品する必要はないというシステムが取り入れられています。
実際に、4回ほど商品を購入してみましたが、決済が間違っているということはなく、Amazon Goのカメラ・センサーの優秀さを実感できました。そして、Amazon Goでのレジなし購入に慣れてくると、商品の価格を確認することなく気軽にピックアップしていることに気が付きます。Amazon Goのレジでの決済が要らないという販売スタイルには、消費者の購買行動をがらりと変える可能性が感じられました。
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