Epic Gamesがソニーなどから約1090億円の資金調達を完了、企業価値は3兆1000億円超に
Epic Gamesが10億ドル(約1090億円)の資金調達を完了したと発表しました。この資金調達によって、企業価値は287億ドル(約3兆1200億円)に達しました。
Today we announced a new round of funding to support future growth and our long-term vision for the Metaverse. Thank you to all our investment partners who support this work. https://t.co/QI0yszg85T
— Epic Games Newsroom (@EpicNewsroom) April 13, 2021
Announcing a $1 Billion Funding Round to Support Epic’s Long-Term Vision for the Metaverse - Unreal Engine
https://www.epicgames.com/site/en-US/news/announcing-a-1-billion-funding-round-to-support-epics-long-term-vision-for-the-metaverse
今回Epic Gamesが調達した10億ドルのうち、ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)が占める割合は2億ドル(約218億円)。ソニーの投資は、Epic Gamesとソニーが結んでいる緊密な関係に基づくもので、テクノロジー・エンターテイメント・社会的に結びついたオンラインサービスの分野で最先端を行くという共通の使命を強化するものとのこと。ソニー以外の投資パートナーには、投資運用会社のAppaloosaやベイリーギフォード、フィデリティ・インベストメンツ、ブラックロックなどが名を連ねています。なお、今回の資金調達後も、Epic Gamesの支配株主は引き続きティム・スウィーニーCEOとなります。
Epic Gamesは、「セカンドライフ」「あつまれ どうぶつの森」に代表される汎用性の高い仮想空間「メタバース」の構築に以前から力を注いでおり、今回の投資金もメタバースに役立てるとしています。スウィーニーCEOは、「Epic Gamesとメタバースに対する我々のビジョンをサポートしてくれる新規および既存の投資家に感謝しています。頂いた投資金は、『フォートナイト』『Rocket League』『Fall Guys』におけるソーシャルな体験を構築することや、Unreal Engine、Epic Online Services、Epic Gamesストアを通じたゲーム開発者やクリエイターへの支援に役立てられます」とコメントしています。
今回の投資について、ソニーグループ株式会社の吉田憲一郎代表執行役会長兼社長CEOは「Epic Gamesはゲーム業界やデジタルエンターテイメント業界のクリエイターをサポートする数々の最先端技術を通じて、革新的な体験を提供し続けています。我々は世界中の人々に新しいエンターテイメント体験を提供するという協力体制を強化できることを喜ばしく思っています。今回の協力体制の強化は、創造性とテクノロジーの力をもって世界を感動で満たすという我々の目的に合致するものだと確信しています」と述べています。
なお、Epic Gamesは2020年にもソニーから2億5000万ドル(約270億円)の出資を受けています。
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