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ケーブルもスタンドも一切不要でスマホをリモート充電できる技術「Mi Air Charge」をXiaomiが開発


中国の家電メーカーであるXiaomiが、充電ケーブルや充電スタンドなしで、スマートフォンをワイヤレスで充電可能な技術「Mi Air Charge」を発表しました。この技術を使えば、デバイスを部屋の中に持ち込むだけで自動的に充電が行われるとのことです。

Forget About Cables and Charging Stands With Revolutionary Mi Air Charge Technology – Mi Blog
https://blog.mi.com/en/2021/01/29/forget-about-cables-and-charging-stands-with-revolutionary-mi-air-charge-technology/


Xiaomi device will charge devices from across a room
https://techxplore.com/news/2021-01-xiaomi-device-devices-room.html

Mi Air Chargeとはどういう技術なのかを解説したムービーを、Xiaomiが公開しています。

#MiAirCharge Technology | Charge Your Device Remotely - YouTube


Mi Air Chargeのコア技術は、空間位置把握とエネルギー伝達です。Xiaomiが開発した充電ステーションは、スマートフォンの位置を正確に検出できる位相干渉アンテナが5本内蔵されています。


また、充電ステーションにはミリメートル幅の電磁波をビーム状にして照射できるアンテナ144本が内蔵されているとのこと。この電磁波ビームをスマートフォンに照射することで、ワイヤレス充電を可能にするというわけです。


Mi Air Chargeの恩恵を受けるためには、スマートフォン側には、ビーコンアンテナと受信アンテナアレイを内蔵する小型アンテナアレイを搭載する必要があります。ビーコンアンテナはわずかな消費電力で位置情報を発信するためのもので、14本のアンテナで構成された受信アンテナアレイは充電ステーションから照射されるミリメートル波の電磁波を電気エネルギーに変換するためのもの。


Mi Air Chargeの範囲は半径数メートル程度で、デバイス1つに対して5Wの充電が可能。同時に複数のデバイスも充電可能で、物理的な障害物によって充電効率が低下することもないそうです。


通常、SNSを見たり動画を見たりゲームをしたりしながら充電するにはケーブルにつないで充電するしかなく、充電ケーブルが煩わしく思うことも。しかし、このMi Air Chargeによって、部屋の中で快適にゲームをしながらスマートフォンを充電することも可能になります。


「Mi Air Chargeはサイエンスフィクションではありません。テクノロジーなのです」とXiaomiはアピールしました。


Xiaomiによれば、将来的にはMi Air Chargeはスマートフォンだけではなく、スマートウォッチやスマートブレスレット、その他のウェアラブルデバイスにも搭載する予定だとのこと。また、スピーカーや電気スタンド、スマートホーム製品など、IoTに応用することで、リビングルームを完全にワイヤレスな空間にすることができるとXiaomiは述べました。

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in モバイル,   動画, Posted by log1i_yk

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