ハードウェア

新しいワイヤレス充電の規格が策定される、その内容とは?


近距離無線通信(NFC)通信技術の業界標準団体であるNFCフォーラムが、2020年5月5日(火)に、新しいワイヤレス充電規格を策定したと発表しました。

NFC Forum Approves Global Wireless Charging Specification - NFC Forum
https://nfc-forum.org/nfc-forum-approves-global-wireless-charging-specification/

NFC now supports limited wireless charging capabilities - 9to5Google
https://9to5google.com/2020/05/06/nfc-wireless-charging-spec-update/


NFCフォーラムが新たに策定したワイヤレス充電規格(WLC)は、13.56MHzの基本周波数を使用し、充電時の最大出力を1Wとするもの。Qiの高速充電は標準的なハードウェアで10W以上の速度に達することから考えると、新しいNFC規格は低速です。

なぜ充電が低速になる規格が新たに作られたのかというと、この規格がスマートフォンなど既存のNFC充電に置き換わるものではなく、小型のバッテリーを使用したデバイスや、スマートフォンと連携するIoTデバイスを想定されているため。

Qiはデバイス間で電力を送るために大きなコイルを使用していますが、新しい規格であるWLC標準では1つのアンテナだけで通信や充電を行います。ヘッドフォンやフィットネストラッカー、スマートウォッチといった小型デバイスはNFCアンテナを備え、NFC搭載のスマートフォンから充電を行うことが可能なものもあります。特にSamsungやHuaweiはこのような「逆ワイヤレス充電」の技術を利用して端末を開発しており、次期スマートフォン「Pixel 5」にも搭載される可能性が示唆されています。WLC標準はこのような逆ワイヤレス充電の代わりとなるデバイスで利用されるものとして活用できます。


ただし、NFCフォーラムによって策定された新しいWLC規格がすぐに活用できるわけではなく、ハードウェアを開発・製造する企業が新しい充電技術を実装するまでには時間がかかるとみられています。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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