2020年に最も再生されたゲームや配信者などの情報をまとめたレポートが公開される

TwitchやFacebook Gamingといったゲーム系のライブ配信プラットフォームに関する調査に特化したArsenal.ggおよびStreamElementsが、2020年におけるライブ配信プラットフォームの利用状況をまとめたレポートを公開しています。

State of the Stream December and 2020 Year in Review | StreamElements - Legendary Live Streaming
https://blog.streamelements.com/state-of-the-stream-december-and-2020-year-in-review-aa4146f074be

2020年は新型コロナウイルスのパンデミックにより世界中で外出自粛が叫ばれるようになり、多くの人が自宅で長い時間を過ごすようになった結果、2020年にはゲーム系ライブ配信プラットフォームの利用が急増しました。

新型コロナウイルスによってゲーム系ライブストリーミングの総視聴時間が1カ月で50％近くも急増 - GIGAZINE

そんな特殊な1年間における、Twitchの月別の総再生時間の推移をまとめグラフが以下。2020年1～3月の新型コロナウイルスのパンデミックが全世界で騒がられる前の時点では、月間の総再生時間は9～10億時間程度だったのですが、4月以降は月間の総再生時間が14億時間を超えています。最も総再生時間が長かったのは2020年12月の17億時間超。これにより、2020年の年間総再生時間は170億時間となり、2019年の90億時間から83％も総再生時間が増加することとなりました。

以下はFacebook Gamingの月別の総再生時間の推移をまとめグラフ。Facebook Gamingでも2020年4月以降に月間の総再生時間が急増しており、その上げ幅は1億時間程度。2020年12月にはFacebook Gamingとしては過去最高記録となる月間総再生時間3億8800万時間を達成しました。年間の総再生時間も、前年(2019年の13億5000万時間)比166％増の35億9000万時間を2020年に記録しています。

TwitchとFacebook Gamingの次に挙げられたのがDLiveです。月間の総再生時間は2020年1月時点では約300万時間ですが、同年12月には600万時間にまで成長しています。なお、2020年の総再生時間は5900万時間なので、TwitchとFacebook Gamingの規模にはまだまだ届きません。

なお、2020年におけるYouTube Gamingの総再生時間は1000億時間を超えており、アクティブなゲーム実況チャンネルの数は4000万を超えるそうです。

総再生時間別に人気の高いカテゴリを分類したのが以下のランキング。Twitch上で最も人気のあるカテゴリは「Just Chatting(雑談)」で、2位「League of Legends」、3位「Fortnite」、4位「Grand Theft Auto V」、5位「Valorant」の順に続きます。総再生数が最も多かったカテゴリを月別で調べると、1位は4月の「Valorant」、2位は11月の「雑談」、3位は10月の「League of Legends」、4位は9月の「Among us」、5位は8月の「Fall Guys：Ultimate Knockout」。

2020年12月に絞って総再生時間別の人気カテゴリを並べると、トップ10の6位に多数のバグが報告され集団訴訟の危機にまで直面しているサイバーパンク2077がランクインします。

2020年に発売されたタイトル限定で、総再生時間が多いもの順に並べたのが以下のランキング。1位は6月発売の「Valorant」(7億3700万時間)、2位は8月発売の「Fall Guys：Ultimate Knockout」(1億3900万時間)、3位は9月発売の「Phasmophobia」(6900万時間)、4位は12月発売の「サイバーパンク2077」(6100万時間)、5位は9月発売の「原神」(5900万時間)。

2020年にTwitch上で人気だった配信者のトップ10をまとめたのが以下の左のグラフで、2020年12月限定で同じデータをまとめたのが右のグラフ。Twitch上で最も人気な配信者はxQcOWさんで、同氏のチャンネルの1年間の総再生時間は約1億5000万時間にも及びます。2020年12月のデータだけでも、xQcOWさんのチェンネルは2000万時間近く再生されており、他の配信者と大きく差をつける結果となっています。