1年にわたり自分の行動を15分間隔で記録した結果見えてきたものとは?
年の初め、自分の人生をより良いものにしようと新年の抱負を考える人も多いはず。2020年の年初、大学生のアラ・サワパックさんは「自分が普段何をしているのか」を事細かに記録することで、無駄になっている時間を何か別のことに使えるのではないかと期待し、1年間の自身の行動を15分間隔で記録することにしました。
My year in data
https://samplesize.one/blog/posts/my_year_in_data/
サワパックさんは自分のデータを記録する手段として、スマートフォンとパソコンの両方からアクセスできるGoogleスプレッドシートを選びました。そして普段の行動を以下の12種類のカテゴリに分類します。
01:睡眠
02:集中して行う仕事(生産性があるもの)
03:集中しなくてもよい仕事(あまり頭を使わないもの)
04:ソーシャル(他人と過ごす時間)
05:文化(読書や映画鑑賞など)
06:生きるために必要な人間としての時間(食事、風呂など)
07:その他
08:旅行
09:運動(ランニングなど)
10:軽い運動(ウォーキングなど)
11:先延ばし(やるべきことを先延ばしにして別のことをしてしまう時間(主にSNSなど)
12:別のカテゴリの待機時間
さらにサワパックさんはいくつかのカテゴリをさらに分類し、サブカテゴリを作ります。
◆仕事
・大学および博士課程
・自己改善(求人への応募や能力の研さんなど)
・管理(メールの返信やスプレッドシートに記入する時間など)
・組織(会議や課外活動など)
・ドイツ語学習
◆文化
・本
・映画
・ドキュメンタリー
・テレビ番組
・その他
◆その他
・ブログ
・ポッドキャスト
・ニュース
・ゲーム
・YouTube
・ぼーっとする時間
・その他
これらすべてを、睡眠は「S」旅行は「T」というように記号化し、色分けしてスプレッドシートに記録します。サワパックさんによると「色分けすることで美しくなり、満足した」といいます。自身は1カ月で飽きてしまうと考えていたものの、データが増えるにつれてモチベーションが高まり、だんだんデータの欠落を恐れるようにさえなっていったとのこと。数日分のテンプレートはこのページから確認できます。
サワパックさんは1年分のデータを分析し、費やした時間順にカテゴリを並び替えました。サワパックさんは「1日のうち上位3つの行動が『睡眠』『仕事』『社交』であったことはとても誇らしい」と語ります。ただ、同じ時間帯に複数の行動を記録することも多々あったため、16.5日分の「余分な日(Extra days!)」が生まれてしまったとのこと。
サワパックさんは仕事のサブカテゴリについて、費やした時間を全て合計しました。「集中して行う仕事」が以下の画像で……
「集中しなくてもよい仕事」が以下の画像です。いずれも、ほとんどの時間が「大学および博士課程(uni&PhD)」に使われていることが分かります。
サワパックさんは「生産性が高いと感じた日でも、集中して行った仕事の時間がどれほど少ないかを知ることは、データを分析した上での最大の驚きの一つでした」と述べています。仕事の日は9時から17時まで8時間拘束されるものの、集中して仕事をした時間は平均して5~6時間であり、それ以外の時間はおしゃべりやコーヒー休憩などに費やされていたとのこと。8時間まるごと集中した日もあったとのことですが、その集中を長期的に継続するのは不可能であり、サワパックさんは「集中して行う仕事に関して言えば、8時間というのは達成不可能な目標であり、これを基準にするべきではない」という教訓を得たそうです。
また、サワパックさんは「自分の行動に点数を付ける」という記事に触発され、自分も試してみることにしたとのこと。分析したデータについて、1時間ごとに、大学に行くなどの生産的な時間は4点、文化などは3点、集中しなくてよい仕事などは2点、睡眠などは0点、先延ばしは-4点などというふうに点数を割り当てました。これにより、1日の評価を「良い」「悪い」で二分してしまうことがなくなり、よりよい評価を与えられるようになったとのこと。以下は1月1日から12月31日までの各日に、サワパックさんが得た点数の合計を表したもの。赤色に近づくほど点数が低く、緑に近づくほど点数が高いことを意味します。たとえば左上の赤いブロックは、1月1日にサワパックさんの合計点が0点からマイナス10点ほどだったということ。また1年のうち5~6月、10~11月は比較的点数が高かったことも見て取れます。
サワパックさんによると、1年を通して自分の行動を記録し続けることは事前に考えていたより簡単で、楽しくやりがいがあるものだったとのことでした。
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in Posted by log1p_kr
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