メモ

ポモドーロ・テクニックを駆使して生産性を上げた2年間の試行錯誤の記録からわかってきたこととは?


「25分間の集中した作業」と「5分間の休憩」を繰り返すことで作業効率や生産性を高めるという「ポモドーロ・テクニック」を2年間以上にわたって継続し、作業時間を専用のアプリですべて記録した人が、自己のポモドーロ・テクニック生活を振り返っています。そこからは単に生産性を高めるだけではないポモドーロ・テクニックのメリットが浮かび上がっています。

Mehdi Cherti – Improving my productivity using Pomodoro: takeaways after 2 years of practices
http://mehdi.cherti.name/improving-my-productivity-using-pomodoro-takeaways-after-2-years-of-practice.htmlA

Mehdi Chertiさんは、博士課程に在籍している2015年に生産性を高める必要性を感じ、当時、知ったポモドーロ・テクニックを取り入れることにしました。ポモドーロ・テクニックがどのような効率向上テクニックなのかは、以下の記事を見れば一発でわかります。

長時間作業を短時間で済ませるために有効的な「ポモドーロ・テクニック」 - GIGAZINE


Chertiさんはポモドーロ・テクニックで必要なタイマー管理用のアプリを探しましたが、携帯電話をあまり使わないことからモバイルアプリではなくデスクトップ向けアプリを中心に探したとのこと。ただし、自分にぴったりのアプリが見つからなかったため、ネット上のレポートを参考にして自分用のポモドーロ・テクニックアプリを作成しています。なお、Chertiさんの作成したアプリはGitHubで公開されており、誰でも利用可能です。

GitHub - mehdidc/pomodoro: simple command line pomodoro app with visualization of statistics
https://github.com/mehdidc/pomodoro

Chertiさんは2015年6月から2017年12月までの約2年半の間、ポモドーロ・テクニックを試しました。会議に出席するときなど、スケジュール通りに働くことができない場面もあったため、記録されたデータは「生産性の下限」だと考えられるそうです。


Chertiさんにとって、実際にポモドーロ・テクニックを実践する上で、時間通りにタスクの計画を立てる作業が非常に難しかったとのこと。とはいえ、計画を立てるのが難しい場合でも、他の事柄に注意が向くことが減ったり、先延ばしをしたりするのを防げる点でポモドーロ・テクニックは非常に生産性向上に役立ったとChertiさんは感じています。

Chertiさんがポモドーロ・テクニックを実践する上で理解したことは、「時間に執着しないこと」だとのこと。一般的にポモドーロ・テクニックでは、「25分の集中」と「5分の休憩」というサイクルを基本としますが、この時間自体は自分が快適だと感じる時間を設定するのがよいそうで、Chertiさんはさまざまな時間を組み合わせていたそうです。アプリで集計したデータから、Chertiさんが快適だと感じ最も設定しやすかったのは「30分」で、次に「60分」であることがわかりました。


さらに、Chertiさんは曜日別の作業時間についても集計しています。各曜日の作業時間は以下のグラフの通りで、生産的な曜日は「火曜日」「水曜日」「木曜日」だったことがわかります。意外なことに、最も生産的でなかったのは「金曜日」で、これは疲労が蓄積したり、「飽き」を感じ始めたりすることが原因だろうとChertiさんは考えています。


さらに、ポモドーロ・テクニックで作業を行った時刻についてのデータからは、午前中には午前10時に生産性のピークがあり、その後昼食後に落ち込んだ後に、午後4時前後に再びピークを迎え、夕食後、1日の作業を終える午後11時ころに最大のピークがくることがわかりました。午後11時にピークがある理由は、1日の目標を達成するためにラストスパートをかけることが多かったことが原因だとChertiさんは振り返っています。


2015年6月から2017年12月までの月別のポモドーロ・テクニックを使った作業時間の月別総時間数は以下の通り。これによると、「2016年10月」と「2017年8月」が最も生産性が高かったこと、休暇をとった「2015年8月」と「2016年8月」に作業時間が極端に少なかったことがわかります。なお、「2017年8月」は博士論文を書き始めた時期であり、休暇どころではなかったようです。


1日の作業時間の箱ひげ図は以下の通りで、中央値は約6時間。働くのが4時間未満の日、働くのが8時間以上の日がそれぞれ25%あったことがわかります。


以上の通り、2年半のポモドーロ・テクニック生活をデータで振り返ったChertiさんは「素晴らしい経験だった」と結論づけています。その理由は、ポモドーロ・テクニックに取り組み始めた当初、難しいと感じていた「集中すること」に徐々に慣れることができたからだとのこと。また、自分自身についての統計を収集する能力が身についたことも大きな収穫だったと振り返っています。日常における「生産性」をグラフ化できたことは、作業時間の総時間を計測することに比べて、自分の生産性がどのような変化をするのか、どのような条件において高まるのかなどを理解できるため、将来の作業効率を予測したり、計画に合わせて行動を調整したりするのに役立てられるという点で、ポモドーロ・テクニックは極めて有効だというわけです。

博士課程を修了したChertiさんは、これからもポモドーロ・テクニックを続ける予定だとのこと。今後は、「計画」の立案と各タスクの達成率の記録など、あらたな項目に焦点をあてて、生産性の向上を図るつもりだそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
やるべきことをぐずぐずと先延ばしにする習慣を利用して逆に生産性を上げることができる - GIGAZINE

勉強の効率を最大限に上げるために行うべき9つの科学的な方法 - GIGAZINE

やることを先延ばしにして本気になれない人に「人生の締切」を可視化して行動を起こさせるツール「your life」 - GIGAZINE

効率よく働くために知っておくべき「集中力」についてのアレコレ - GIGAZINE

週休2日制は非効率だという証拠 - GIGAZINE

やるべきことに対するモチベーションをハックしてやる気を出す方法 - GIGAZINE

テキパキ仕事をして決まった時間に帰るための11の手段 - GIGAZINE

in メモ, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.