30年以上前のPCでも遊べる510バイトの3Dゲーム「CubicDoom」
現代のPCゲームは高解像度や美麗なグラフィックを楽しめるかわりに、高スペックなCPUやGPU、大量のメモリを必要とするものがほとんどです。そんなPCゲームの流れに一石を投じるのが、Intel 8088を搭載した30年以上前の「IBM PC」でも動作する、データサイズがたったの510バイトの「CubicDoom」です。
GitHub - nanochess/cubicDoom: A ray-casting game in 512 bytes of x86 machine code
https://github.com/nanochess/cubicDoom
CubicDoomを実際にプレイする様子は以下のムービーで確認できます。
CubicDoom, a ray-casting game in 512 bytes of x86 machine code (boot sector) - YouTube
CubicDoomはレイキャスティング技術を用いて3Dオブジェクトを描画しており、ブートセクタに収まってしまう510バイトというデータサイズが特徴。操作方法は左側の「Ctrl」キーで左移動、「Alt」キーで右移動、左の「Shift」キーで前進、右の「Shift」キーで射撃となっています。
画面に見えるピンクや青、紫の「キューブ」が敵となっており、射撃して倒しながら先へ進む「DOOM」風のゲームとなっています。
キューブはこちらに向かってくるので、誤って敵に触れてしまうと……
画面が真っ赤になり、ゲームオーバーとなります。
CubicDoomを開発したnanochess氏は、古いPCでも動作するように計算に利用する光の速度を遅くしたり、敵を色付きの壁として実装したりと、さまざまな工夫を施したとのこと。CubicDoomの開発期間は5日だそうで、nanochess氏は「このゲームのプログラミングはとても楽しかったです」と語っています。
nanochess氏はウェブブラウザ上でもCubicDoomを楽しめるデモサイトを公開しているので、気になる人は遊んでみてください。
V86 MBR and .COM via URL
https://tinyurl.com/cubicdoom
「どうしてもIBM PCでCubicDoomを遊びたい!」という奇特な人は、「Netwide Assembler」を利用してソースコードをアセンブルすることができます。
NASM
https://www.nasm.us/
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