「Amazonで5つ星レビューを書いてくれたらギフトカードプレゼント」という販売者に対するレビューを却下されたとユーザーが告発
「もし購入した製品を気に入ったら、ぜひ5つ星をつけてください。そのスクリーンショットを送ってくれたら10ドル(約1000円)分のAmazonギフトカードをお送りします」というカードを発見したAmazonユーザーが、この件を指摘するレビューを書いたところ、Amazonに掲載を却下されたと告発しています。
Amazon disallows pointing out paid reviews « kmod's blog
http://blog.kevmod.com/2020/12/amazon-disallows-pointing-out-paid-reviews/
この件に遭遇したのは、Pythonの代替実装「Pyston」の開発者であるKevin Modzelewski氏。
Modzelewski氏がAmazonでウェブカメラを購入したところ、パッケージに「もし製品が気に入らなかったら、気軽にご連絡ください。ご満足いただけるよう最善を尽くします。もし製品が気に入ったら、5つ星の好意的なレビューをお願いします。5つ星のスクリーンショットと注文IDをFacebookかメールで送ってもらえば、10ドル(約1000円)分のAmazonギフトカードをお送りします。写真や映像も掲載してくれたら、さらに5ドル(約500円)分追加します」という小さなカードが付属していたとのこと。
Modzelewski氏がブログに掲載したカードの写真がコレ。
Amazonのカスタマーレビュー欄を買い物の参考にすることもあるModzelewski氏は、この種の有料でのレビュー購入をAmazonは認めていなかったはずであると考え、買い物をする人の参考になるように、正直に「この販売者は5つ星のレビューに10ドルを払っています。他の人たちの言うことは信用しないでください」というレビューを書きました。しかし、このレビューはAmazonによって掲載が却下されました。
Amazonによりレビューが却下される例に「販売者に関するフィードバックは別の場所で提供されるべき」というものがあり、Modzelewski氏は自分のレビューがこれに当てはまったから却下されたのだろうと理解したものの「このポリシー自体は、よく作用する場合もあるけれど、今回の場合は黙らせることを正当化するために使われている」と指摘しています。
なお、レビュー自体は却下されたものの、Modzelewski氏がこの件についてAmazonの担当者と連絡を取ったところ、担当者は「販売者に関する違反報告について把握しました」と真面目に受け止めた様子だったとのことです。
ブログのコメント欄には「製品のレビューではないのだから」とAmazonの対応を認める意見がある一方で、過去に同じく販売者に関するレビュー掲載を拒否されたというコメントも寄せられています。
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