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Amazonでカメラを売った写真家が「カメラ本体と代金30万円を両方失う」という事例が発生


Amazonを通じて中古のカメラを売った写真家が、購入者からの返品要請に応じて購入代金を返金したもののカメラ本体が返品されず、Amazon側も保証を拒否したため、「カメラと代金を両方を失う」という事態に見舞われてしまったと訴えています。

Amazon Let a Fraudster Keep My Sony a7R IV and Refunded Him $2,900
https://petapixel.com/2020/02/21/amazon-let-a-fraudster-keep-my-sony-a7r-iv-and-refunded-him-2900/

Amazonのマーケットプレイスで詐欺の被害に遭ったのは、アマチュア写真家として活躍しているクリフ・レデカー氏です。レデカー氏はソニー製デジタル一眼カメラ「α7R IV」を予備カメラとして所有していましたが、予備カメラはレンタルする方がいいと考えて手放すことにしたそうです。「α7R IV」に2905.99ドル(約32万円)の値を付けてAmazonで売りに出したところ、すぐに注文が入りました。


購入者の名前が、フルネームではなくイニシャルだったことに一抹の不安を覚えたレデカー氏でしたが、すぐに荷造りしてFedExの保険付き宅配サービスで発送。2019年12月17日に購入者の元に届いたところまでは、取引は順調でした。しかし、到着から1週間後の12月24日に、購入者からレデカー氏の元に「足りない部品がある」とのクレームがAmazon経由で届きます。

Amazonからレデカー氏の元に届いたメールには、「購入したはずの製品の部品がありませんでした。クリスマスのための注文だったので腹が立ちます。交換する時間はもうありません」とのコメントが書かれていました。


レデカー氏がAmazonに送った「未開封のパッケージの証拠写真」などが功を奏したのか、Amazonは購入者からの「Amazonマーケットプレイス保証」の申請を却下しました。Amazonマーケットプレイス保証とは、マーケットプレイスでの不適切な取引から購入者を守るための仕組みで、注文が届かなかったり、注文品とは違うものが届いたりした際に、購入者が返金を要求することができる制度です。

購入者によるAmazonマーケットプレイス保証に基づく返金の申請に対して、Amazonは「本件では、購入者からの申請は制度のポリシーに違反しているか、またはポリシーに違反している購入者の行動が確認されました」として、返金要求には応じないことを決定し、その旨をレデカー氏に報告しました。


ところが、その後Amazonは突如として返品の申請を受諾することを決定。当初の決定から一転して、「購入者が受け取った品が販売時の説明と違ったか、問題があったと判断しました」として、代金を購入者に返金するとレデカー氏に報告しました。


釈然としないものの、返品されたカメラが戻ってくるのを待っていたレデカー氏ですが、待てど暮らせどカメラは一向に戻ってきません。そこでレデカー氏がカメラがどうなったか調べたところ、なんと返品のために購入者から発送された荷物の宛名書きが間違っていたため、カメラが購入者の手元に戻っていたことが判明。

すぐさまこのことをAmazonに申し立てたレデカー氏ですが、Amazonからの返答には「返品を手配するため購入者に連絡することはできますが、返品が義務づけられているわけではないことにご注意ください」と書かれていました。


つまり、Amazonマーケットプレイス保証を通じて返金を申請すると、購入者は商品を返送する必要があるものの、正しく返送されたかどうかをAmazonは確認しないので「返金された代金を受け取りつつ、商品も入手する」ことが可能になるという抜け穴が存在しているというわけです。

目下、購入者に対して商品を返すようメールで催促している最中だというレデカー氏は、「これが最悪のケースで、こんなことが他の人には起こらないよう願っています。Amazonのこの仕組みには、もっと公平なフェイルセーフが必要です」と述べて、今後カメラを売ろうとする人に以下のことを推奨しました。

・オークションサイトのeBayや、カメラ専門のプラットフォームFred Mirandaなど、Amazon以外の方法を検討する。
・Amazonで売るときは、カメラを箱詰めする様子を映像で記録しておく。
・予備カメラが要るときは、買うよりもレンタルすることを検討する。
・カメラを手元に置くときは、スマートフォンアプリのMyGearVaultを利用するなどして、カメラの製造番号をしっかり管理しておく。

なお、レデカー氏がAmazonの代替手段として推奨しているeBayですが、レデカー氏の記事には「eBayもAmazonと同じで、売り手を守りません」というコメントも寄せられており、売り手の自己防衛の難しさが浮き彫りとなっています。

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in ネットサービス, Posted by log1l_ks

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